保身のために「いじめ第三者委」を設置の異常。南国市と海南市の呆れた惨状

 

いじめ問題の解消も少子化対策の一環に

少子化対策と政府が言うならば、経済的な面や制度的な改善点なども当然だが、安心して子育てができる環境整備の中で、いじめ問題は解消の糸口くらいまでは見いだせるようにしてもらいたいところだ。

少なからず、きっとねつ造ではない議事録や公印が押された文書があり、報じられた違法状態のいじめ対応には、速やかないじめ防止対策推進法を順守するように指導をするべきであり、直ちに正常化をさせるべきだろう。

2023年3月10日に文科省が重大事態いじめについてはこれまでは首長に報告することにしていたが、4月1日以降は文科省にも報告するようにお願いし、こども家庭庁と連携するという体制で対応するというニュースが流れたが、解釈としては事務連絡の類である。

現場にいる身としては期待したいところであるが…、説明を受けても要領を得ないというのが本音だ。

今ある問題に直ちに対応した方が事態の把握には役立つと思うのだが…、どうするのかはいまいち見えない。4月1日以降どうなっていくか注視したいところだ。

やりたい放題の教育委や私立学校法人が処罰されない無法国家ニッポン

いじめ対策をやります、考えていますという報道をみますが、省庁の対策には、どうもピンとこないところがあります。特に私は、被害者側の支援に当たっているので、その立場からみると、景色が違うということかと思います。

一方で、やりたい放題の教育委員会や私学の学校法人などと対峙しますが、これが許される(処罰の対象にならない)のは、法の怠慢ではないかと思えてなりません。

そもそもいじめ対策的なものが始まって、30年とか40年とか言われてますが、ここまでも成果が上がらず、よりひどくなっているというのは、失策に次ぐ失策であると言っても過言ではないはずです。

民間企業に例えるのはちょっとずるいかもしれませんが、仮に民間だったら、ここまで成果が上がらなかったら、何度も倒産してるはずです。

問題意識を持っている議員さんから直接、電話をもらったりします。遺族や専門家の話を積極的に聴こうという議員さんは、ほんの一握りですが、います。

被害者は、いじめの構造から考えても、その数から考えてもマイノリティーでしょう。そして、複雑でいくつもの二次被害を受けていますから、丁寧に紐解くには時間も労力もかかります。選挙がある議員さん(立法府)には、実に効率が悪い問題でしょう、実際にそう言って話すら聞かない人はいました。票にならないと。

そういう意味でも、話を聞いて、何かの答えを見出そうとする議員さんは、本当に貴重な存在と言えますね。敬意を表したいと思います。

次号の頃には、4月になりますね。こども家庭庁がはじまり、何かが変わるのか、良い方向に行くことを願いたい…。私がパンクする前に…。

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社会問題を探偵調査を活用して実態解明し、解決する活動を毎月報告。社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータも公開する。2015まぐまぐ大賞受賞「ギリギリ探偵白書」を発行するT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚が、いじめ、虐待、非行、違法ビジネス、詐欺、パワハラなどの隠蔽を暴き、実態をレポートする。また、実際に行った解決法やここだけの話をコッソリ公開。
まぐまぐよりメルマガ(有料)を発行するにあたり、その1部を本誌でレポートする社会貢献活動に利用する社会貢献型メルマガ。

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