しゃべる猫「しおちゃん」の飼い主に聞く、アメリカの動物病院事情

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海外赴任などでペットも一緒に連れて行くとなれば、心配の一つは病気になってしまったときのこと。診察室に一緒に入れる? 入院中、ウェブカメラでペットの様子を確認できる? そんな質問を受け、アメリカの動物病院事情を教えてくれるのは、メルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』著者で米在住医学博士のしんコロさん。コロナ感染の影響で一緒に病院に入ることもできなかった状況が、今はどうなっているか? や、アメリカの獣医師の印象などを伝えています。

コロナ禍のあけたアメリカの動物病院事情って今どうなっているの?

Question

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数ヶ月前から、しおちゃんが病院に通院しているお話を読み、また、Youtubeでも車でしおちゃんが病院から出てくるまでの様子を伺いながら思っていたことがあるのですが、アメリカではコロナが収束した現在でも、状況により猫ちゃんだけが病院内に連れて行かれて、家族が同伴できず、外で待たなければならないことがあるのでしょうか。

コロナ禍で、動物病院に連れていかなくてはならないとき、病室の診察の様子や、長期、短期の入院を余儀なくされる診断の場合に、入院室に取り付けられたウェブカメラで自分の猫ちゃんやわんちゃんの様子をいつでも見ることができるような配慮やサービスは、ないのでしょうか。

実は、今年アメリカに移住する可能性が出てきており、猫を連れていくと思うのですが、アメリカの動物病院では病院の権限で、飼い主が病室に同伴できないことが多いのではないかととても気になっています。州によっても異なるのかもしれませんが、もしよろしければ動物病院での面会や、ウェブカメラでの様子見守りなど、ペットの飼い主がどうされているのか、ぜひ教えていただけますか。

しんコロさんからの回答

確かに昨年くらいまでは獣医クリニックにペットと同伴できませんでしたが、今では基本的に診察室に同伴できます。ただ、院内でコロナ感染者が出た場合は、一時的にまた同伴をストップすることもあります。

さて、アメリカの獣医クリニックの多くは、飼い主が診察室にペットと同伴して獣医や技師と話をし、採血や処置は飼い主から見えない別室で行うというのが一般的です。日本の個人経営の獣医だと目の前で採血などを行うかもしれませんが、こちらではあまりそういった処置を飼い主にあまり見せません。

見せてもらった方がこちらとしては心配が減るので良いですが、飼い主が近くにいることで処置に集中しずらかったりすることもあり得ます。そういった意味で、ある程度獣医や技師を信用して任せなければならない部分があります。

ちなみに、カリフォルニアに来てからT2をVEGグループという救急獣医に連れて行きましたが、僕が連れて行ったクリニックはオープンスタイルでした。レントゲンやエコーにも同伴させてくれたし、飼い主としては安心感がある運営でした。

さて、ウェブカメラでの見守りができる獣医は僕はこれまで見たことがありませんし、あったとしても稀かもしれません。一方で、アメリカの獣医の良いところは獣医師と「話しやすい」ところです。「医者」「先生」だからといって偉そうにしている人はほとんどいません。

もちろん、日本の獣医が皆偉そうだとは言っているつもりはありませんが、アメリカの方が日本よりも人間の医者も獣医も同じ目線でよく説明をしてくれる人が多いのは間違いありません。

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ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。

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