性犯罪、枕営業、暴力団――芸能事務所とテレビ業界の闇
話を元に戻しましょう。「なぜ、日本のテレビ局などはジャニーズの先代トップの性犯罪を積極的に報じないか?」の答えですが、「現在活躍中の有名タレントの中に、ジャニーズの先代トップの性的犯罪の被害者だった可能性のある人物が何人もいるが、その本人が『自分が被害者である』と名乗りを上げていないのに、『あの人は被害者だ』という話を広げるのは当人に迷惑ではないか?」という気持ちがあるからです。
性犯罪の被害者が、自分が被害に遭った事を公表していないのに、「あの人は性犯罪の被害者かもしれない」と他者が報じる事は避けるべきだ」と考える訳ですね。
さらに、ここからはかなり日本的な発想ですが、日本では昔から「枕営業」という汚い言葉があります。
一般にこの言葉は、女性が、権力等のある男性との性的関係を利用して経済的、あるいは社会的地位向上を目指す行為を意味します。
日本の社会の中には「枕営業で成功を掴んだ人物が、成功した後で成功のテコに使った人物を告発するのはフェアじゃない」という意識が根強くあります。ジャニーズ事務所で出世したタレントさんの中には――
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