完全に孤立した独裁者プーチン。敗戦濃厚で加速する国際社会の“ロシア離れ”

 

証明されつつあるロシア軍のダム破壊

カホフカダムが、6月6日に破壊された。ウクライナ保安局は9日、カホフカ水力発電所のダムをロシアの「破壊工作グループ」が爆破したことを証明する通話を傍受したとし、証拠とする1分半の音声データを投稿。2人の男がダム破壊についてロシア語で話し合っている。

また、米当局者は、赤外線センサーを搭載した衛星が大爆発と一致するレベルの熱を検知していたという。

さらにノルウェーの研究財団によると、ルーマニアの地震観測所のデータは爆発があったことを示しており、ダムが決壊したという報道と一致するタイミングという。

ダム破壊には内部からの爆発が必要と米構造専門家は言うので、どんどん、ロ軍が破壊したことが証明されつつあるようだ。

このダム破壊で4万5,000人が避難必要となっているが、ウクライナ側の住民は避難ができるが、東岸のロシア支配地オレキシの住民の避難が、ロシア占領当局の外出禁止でできない事態になっている。

その上、ロシア非常事態省は、ロシア占領地ヘルソン州オレシキへのボランティアの立ち入りも拒否している。

さらに、洪水中で避難したヘルソン市内の人に対して、ロ軍は砲撃をしているため、少なくとも2人が死亡し、9人が負傷した。ウ軍はロシア占領地オレキシの住民の避難も進めているが、砲撃があり苦渋している。

今後、このダム破壊で、クリミアやヘルソン南部の農業地帯に水がなくなり砂漠化する危険性と、ザポリージャ原発の冷却水が数か月後になくなることが心配である。

このダム破壊で、ザポリージャ戦線での反攻に合わせて、ウ軍は渡河作戦を計画していたが、当面渡河ができなくなるが、10日も過ぎれば水は引くので、その時はロ軍陣地もなく、前線突破ができることになり、ウ軍はザポリージャの前線より、こちらの攻撃の方が成功率が高くなる可能性もある。

その上、ドニプロ川の渡河はできないと、ヘルソン州に展開するロ軍をザポリージャ州に回すので、狙い目ではある。

また、キエフ市長クリチコは、「大型飲料水タンク、フィルター、食料キットなど、1億フリヴニャの量でヘルソン地域への財政援助の割り当てに関する決議案を提出するという。

日本も約7億円の被害援助をすると表明した。赤十字や国連もこの災害に援助をするになるが、一番のネックがロ軍の砲撃であろう。

露軍サイドに配備されていた中国製装甲車

クピャンスク方面で、ロ軍はマシュティフカを占領後、南に攻撃を続けているが、撃退されている。

リシシャンスク方面では、ロ軍は、ビロホリフカへの攻撃を中止した。ここの部隊をベルゴロド州の防衛に転用した可能性がある。

反対に、ウ軍がヤコブリフカに攻撃をしている。ロ軍は撤退しているので、T1302号線を通り、バフムト方向に向かう可能性がある。

アウディーイウカ方面で、ロ軍は要塞とプレボマイスクに攻撃したが、撃退されている。

マリンカに、チェチェン軍を投入して攻撃したが、撃退されている。チェチェン軍に大きな損害が出ている。そのチェチェン軍には、中国製の「タイガー」という11人乗りの装甲車が配備されている。中国はウクライナ侵攻に対し中立の立場を強調していて、ロ軍にもウ軍にも武器を提供していないと主張している。

ロ軍占領地である港湾都市ベルジャンシクでは、連日大規模な爆発が複数回、発生している。8日は燃料備蓄所が爆発・炎上した。

ルハンスク市では、工業地帯をストームシャドーで攻撃されて、軍車両の修理工場が爆破された。

ロシアのウファでは鉄道駅付近で火災が発生、約60立方メートルの燃料が燃えている。

逆に、10日朝未明のロ軍によるウクライナへのミサイル、ドローン攻撃で、ウ軍は巡航ミサイル6発中4発、イラン製自爆ドローン16機中10機の撃墜を報告した。キーウの防空は相当なレベルに達しているものの、他は西側の防空ミサイルも足りず、被害が大きくなっている。

イランで製造されたドローンはカスピ海に面するアミラバードから、ロシア南部のマハチカラに海上輸送され、ウクライナの北部と東部に近いロシア領内の各拠点に運ばれ、首都キーウ(キエフ)への攻撃に使われているという。この輸送経路を空爆しないと、ロ軍の空襲はなくならない。

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