小林よしのり氏が断罪。コロナ補助金詐欺の被害額を全て払うべき“恐怖を煽った奴ら”

 

「しょうがない」と思うしかないコロナワクチンの被害

さて、11日に開催した『オドレら正気か?LIVE コロナと陰謀論』のゲスト、在宅緩和ケア専門医・萬田緑平氏は大好評で迎えられ、「全ての病気は『老化』に名前をつけたもの」で、誰も老化は避けられないといった萬田氏の「死生観」などについての話は、大いに参加者の賛同を得た。

ただ、萬田氏がコロナワクチンの被害に遭った人のことを「仕方がない」という言い方をした時には、若干引いた人もいたようだ。

わしも、萬田氏の言葉に同感するところなきにしもあらずだが、全面的に「自己責任」にすることには躊躇を覚える。

季節性インフルエンザと大差なかったコロナごときを過剰に怖がって、マスコミに煽られてインフォデミックに陥り、自粛、自粛となってしまった人は個が弱かったのであり、それは自己責任ということになる。

そして、恐くもないものにワクチンを打ってしまったのも、厳しく言ってしまえば個がなかったからだということになる。

ちょっと立ち止まって調べれば、そのワクチンは治験中で、安全性が確保されていないということだってわかったはずなのだ。でも周りから煽られた恐怖にかられて、4回も5回も打ってしまったのだから、「しょうがない」とも言える。

だが、急いで付け加えると、医療従事者はワクチンを打たなければならなかったし、自衛隊員なども先に打たされていた。これはもう自分で選択ができなかった。

マスコミに煽られてワクチンを打った人にしても、わしの警告などはYouTubeではすべてバンされていたから、一般国民に伝わらなかったという事情もある。

国家全体が全体主義体制になって、情報統制された場合、個人がどうやって情報を仕入れるのかと考えれば、「自己責任」を問うのは厳しすぎるかもしれない。誰もがそれほど「個」が強くないというのも、十分考慮するべきかもしれない。

ただ、わしとしては、「公のためにメッセージを発する者」として、この世の中には「しょうがない」という諦観に達することもあるのだ。わしが持つありとあらゆる手段を駆使して、コロナはインフルエンザと同程度の怖さでしかない、だがワクチンはまだ治験中であり、危ないと必死に説得しようとしたのだ。それでも止められなかったのなら、わしはもう「しょうがない」と思うしかない。

ところが、世の中には「しょうがない」という諦念に達しない人がいる。自分にとって不本意な結果が出た場合に、「陰謀論」で自分を納得させ、他人に布教を始める人がいる。

自分にとって不都合な現実に耐えられない時、それを「何者かの陰謀」のせいにしてしまえば、自分の無力感を誤魔化し、自分が楽になれるからだ。

そんなわけで、新型コロナは製薬会社がワクチンで儲けるために、人為的に流行らせた「プランデミック」だなんて話が出てくるのである。

そんなことを言い出したら、治療薬が必要な病気は何でもかんでも、製薬会社が儲けるためにわざと作り出したものだと言い出すことだって可能になってしまう。こんなことは、言っても何の意味もないのだ。

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