3.現場の情報を活かす
もちろん、それぞれの小売店さんで集められる情報は、同じではありません。お店のお客様はそれぞれ違いますし、地域や状況によっても違いがあります。
それでも構いません。というか、むしろその方が良いです。メーカーさんにとっては、違った意見が上がってくることで、さまざまなことに気がつきますし、製品開発のヒントにもなります。
このように、小売店さんは、商品を売ることだけが仕事ではありません。現場の情報をメーカーさん、問屋さんにあげることも仕事です。さらに言えば、商品についての意見だけでなく、販売の数字を情報として上げられてはどうでしょう。例えば、
・一定期間に売れた数と順位(商品別、ブランド別)
・一定期間に売れた価格帯の順位(商品別、ブランド別)
・購入したお客様の層と順位(年齢別、競技レベル別)
といったことです。数量を公開できなければ、順位だけでもかまいません。こうしたデータも、問屋さんやメーカーさんにとっては、貴重なものとなります。そして、この貴重な情報を渡してくれる小売店さんのことを、大切に思ってくれるはずです。逆に、メーカーさん、問屋さんから貴重な情報をいただけることもあるでしょう。
とにもかくにも、小売店さんの現場では、貴重な情報がたくさん集まります。その情報を有効に活かすことが、業界の発展につながるものと信じて疑いません。
■今日のツボ■
・現場で集めた情報の中に、答がある
・現場の情報をメーカー、問屋に伝えるのも小売店の役目である
・商品に関する意見だけでなく、販売データも伝えると良い
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