スポーツ記者が語る大谷翔平「言葉の力」。リーグ2冠の男が二刀流に挑戦し続ける理由

Oakland, California - August 10, 2022: Los Angeles Angels DH Shohei Ohtani walks on the field before a game against the Oakland Athletics at the Oakland Coliseum.Oakland, California - August 10, 2022: Los Angeles Angels DH Shohei Ohtani walks on the field before a game against the Oakland Athletics at the Oakland Coliseum.
 

ロサンゼルス・エンゼルス・大谷翔平選手の活躍が止まりません。2番・DHで出場した26日(日本時間)の試合で、両リーグ単独トップとなる61打点目を記録。25本塁打と合わせてア・リーグ2冠の状況と絶好調なのです。日本でも否定的な意見が多かった「投打二刀流」を世界の舞台でやってのける大谷。単純計算で他の選手の2倍働く彼の原動力とは一体何なのでしょう?これまでに大谷への2度のインタビュー経験を持つスポーツジャーナリストの氏原英明さんが、過去の発言を振り返りながら、大谷が二刀流に挑戦し続ける理由を探ります。

WBC優勝と大谷翔平の取材

WBC優勝と大谷翔平の取材について、今日はお話したいと思います。私は過去に2回、彼のインタビュー取材をさせていただきました。それぞれ、プロ入り前とメジャーリーグ入り前に行われたもので、とても恵まれた経験でした。

彼のインタビューは、淡々とした語り口が多く、素の感情が見えにくいように感じるかもしれませんが、しかし、実は彼の本音や確信が出てきていたり、しっかり考えていることがわかる言葉があるのです。細かく感情が入っているようには見えないのですが、よく聞いてみると考えが深く、興味深い話をしてくれます。むしろ、もっと深く話を聞けるチャンスがあったにもかかわらず、線引きをしすぎて聞けなかったことを後悔することが多いです。彼の言葉には本当に力があり、感動を与えてくれます。

WBCの優勝決定後、様々な報道がされ、記者会見やインタビューが行われました。そんな中、大谷翔平選手のコメントに注目が集まりました。彼の言葉には、WBC優勝は夢であり本当に嬉しいという感慨が込められていた。また、チーム全員が自分たちの仕事をして粘り強く最後まで諦めなかったことも強調していた。

彼のコメントには、日本だけでなく、韓国や台湾、中国など、さまざまな国の野球ファンにも野球を好きになってもらえるような一助になったことへの想いも込められていた。この言葉に、聞いた人たちは感動したり、鳥肌が立ったりした。大谷翔平選手のこのコメントによって、WBC優勝は単に日本の威信をかけたものではなく、さらに大きな意義を持つものになったことがわかった。

二刀流の可能性について

大谷翔平選手のWBC優勝に関するコメントについて、このコメントから彼が目指していることに共感したという話がありました。彼は日本人だけでなく、韓国や台湾、中国などの国の人たちにも野球を好きになってもらいたいという気持ちがあることがわかり、野球界全体のレベルを上げるために新しいことに挑戦することが大切だと話していました。

また、高校時代に160キロ投げた理由も、一人の投手が160キロを超えることで他の人たちが自分を超えようとしてレベルを上げることができる。野球界全体にとって重要なことを示唆していました。

そして、二刀流についても、やり方によっては可能だということを伝えており、これまでの固定観念を変え、新しいことに挑戦することが楽しいと伝えていることがわかります。彼のコメントは、野球を愛する人たちにとって感動的であり、彼の目指すものに共感し、新しいことに挑戦する勇気を与えてくれます。

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