守られぬ法律。第三者委員会という「いじめ擁護委員会」が乱立する絶望的状況

 

こどもの自死は原因不明が6割強

実際、こどもの自死は2022年度で過去最高を記録している。教育評論家などでも学校問題に詳しい人たちは、どんな立場でもみな首を傾げるデータが、自死の原因割合を示すデータだ。

文科省によれば、いじめはおよそ3%程度、不登校や指導死なども割合が10%を超えることはない。

ところが、原因不明は60%強なのだ。しかも、これを詳しく研究したレポートもなければ、詳しく聞き取りなどを行う調査をした形跡もない。

つまり、まともに調べてないですけど、なんとなく原因不明が6割なんですとふざけた報告を上げているわけだ。

精神科医さんなど心理の専門家が、遺族にヒアリングなどを専門的見地から行う心理学的剖検(しんりがくてきぼうけん)という試みが行われていた時期があった。

こどもの自死の原因を詳しく調べて、専門的見地から予見していこうという試みだが、これは突然終わったという。関係者によれば、なぜ終わったのかは明確には全く分からないが、政治的なことで突然終わったのだと聞いたというのだ。

真面目に真摯に向き合い取り組むというならば、「原因不明」ほど嫌なことはないだろう。さらに原因不明では対処のしようがないし対策のしようもない。

ハッキリ言うが、心理学的剖検は何よりも先に再開すべき だ。専門的見地から確度の高い見解を出してもらい、直ちに全国的に対策を行っていくことは、より多くのこどもの命を守ることに繋がるからだ。

やらないのはその逆が方針なのだと理解しても、乱暴な理解ではないだろう。

いじめ法改正直ちに

いじめ法改正についても直ちに行うべきだ。法の穴という穴をとにかく塞ぎ、全国的に点検をしなければならないだろう。

すでに、法改正するに不正ができないようにしていくサンプルは全国に無数にあるわけだ。不正をやった側から、どうやったの?なんでやったの?と聞くのもいいだろう。

釣りなら入れ食い状態で無数に不正や隠ぺいに手を染めた人がいるだろうから。

編集後記

いじめ法から10年、何も変わってないもんね。なんで変わらないの?いろいろな声を現場でもらいます。政治が悪いと言えばそうかもしれないけど、私は私の活動がまだそこまで達していないことに責任を感じています。

もしも私にもっと力があれば、もっとやろうしていることを早く達成していれば、法改正への道筋を作れたのかもしれない。作れないにしても、なにかのキッカケを作れたのかもしれない。うぬぼれかもしれませんが、現場にて目の前で悲しむ家族の顔や辛くて部屋から一歩も出れないようなこどもと向き合い、このままではいけなのにとわかっていながらも、何も為せていないことを恥ずかしく思います。

今日はここまで。

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