さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
はっきりわかっているから、はっきり伝えることができる
「伝えるべきこと」は、いわば「伝え方」の扇の要のようなものなのです。そこが定まらなければ、文章であれ、お話であれ、なんであれ、適切に「伝える」ことが難しくなります
「伝えるべきこと」が表現を決める
『怒りの葡萄』などで知られる作家、ジョン・スタインベックは、つぎのような言葉をのこしています。「自分に関する物語でなければ、人は耳を傾けたりしない」
<よさ>と<わけ>で魅力を語る
必要性の有無によって、受け手は引きつけられたり、引きつけられなかったりする
<わけ>を提示した例文「奈良公園には1,000年を超える歴史のゆっくりとした時間の流れがあって、あくせくした気持ちをゆるめられるから、癒される」「いまの世の中を動かしているしかけ人たちが手の内を見せてくれるから、いまの時代に本当に必要な企画のやり方を学ぶことができる」
受け手がちがうのに、魅力が同じでいいはずがない
意味や価値は共通性から引き出される
編集とは、「コンテクストをあやつって、意味や価値をコントロールする営み」
「なにをいうか」「どういうか」以上に「なぜいうか」が大切
■5つの要素
・伝えたいこと
・伝える相手
・困りごと
・よさ
・わけ
■「同分解展」モデル
・同意 悩みや課題の指摘
・分析 悩みや課題の背景や問題点の分析
・解決 解決の方針や策の提示
・展望 解決による効果の指摘
“擬似体験”できると納得しやすい
「伝え方」に関する盲点が書かれているのも興味深いですが、何と言っても文章が面白い。
読み始めたら、一気に通読できると思います。
文章・編集に関わる仕事をしている人なら、さらにディープに読めると思います。
ぜひ、読んでみてください。
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