都心にネズミが大量発生は「地震の前兆」の可能性も?首都直下大地震は近いのか

2023.06.30
by gyouza(まぐまぐ編集部)
Closeup mouse gnaws wire in an apartment house on the background of the wall and electrical outlet . Fight with mice in the apartment. Extermination. Small DOF focus put only to wire.
 

地震の発生前に「磁石が磁力を失った」という記録

東京・港区立港郷土資料館の「港区立港郷土資料館へ行ってみよう 第11号(2014年3月発行)」(注:PDFが開きます)には、件の『安政見聞誌』に掲載されている「地震計」の図について、

地震計は、江戸時代に考案された地震予知器です。安政の大地震の前に磁石が磁力を失ったという話をもとに作られました。現在でも地震予知は難しいのですが、江戸時代から、このような試みが行われています。

と、安政の地震前に磁石が磁力を失ったことが書かれていることを紹介しています。その記述とはどういったものだったのか、東京都立図書館の公式HPには所蔵資料である『安政見聞誌』に関する記述に、以下のような資料解説が記されていました。

「10月2日の地震の一時(いっとき)ほど前、浅草の眼鏡屋に置いてあった磁石から吸い付いていた古釘などが悉(ことごと)く落ちたという。そのエピソードに続き、地震時計の図が紹介されている。原理は磁石に釘を吸いつけておき、地震の前に磁石が引力を失ってこの釘が落ちると、時計仕掛けが作動し「りん」を打って予告するという」

上記のとおり、江戸・浅草のメガネ屋さんに置いてある磁石に付いていた釘などが地震発生の一時(いっとき、約2時間)ほど前に落ちたというエピソードが書かれていました。磁石の磁力低下と地震の関係については、以前から「冷蔵庫に貼っていた磁石が一斉に落ちた」という宏観異常現象が報告されており、上記の「地震計」を応用した「鈴落下装置」という磁石を使った地震予知の装置の作り方もネットに出回っているようです。江戸時代の人たちが教えた「ナマズ」や「磁力の低下」という地震の「前兆」が、現代の地震予知研究に役立つ日がくるのかもしれません。

 

備えあれば憂いなし

気象庁などの公的機関の情報を参考にするのはもちろん、地震の予知に関する研究を続けている機関の発行するメールマガジンを購読することも、防災に繋がる準備の一つ。避難経路の確認、防災グッズの準備、そして地震メルマガの購読などで事前に情報を得ておくことは、来るべき巨大地震への備えになるでしょう。今一度、改めて身の回りの「防災準備」をチェックしてみることをオススメします。日本の地殻変動はまだ始まったばかりです。

オススメの地震メルマガ

メルマガ『週刊MEGA地震予測
フジテレビ「Mr.サンデー」「週刊ポスト」など数多くのメディアで取り上げられ、話題沸騰中・東京大学名誉教授村井俊治氏が顧問を務める、JESEAジェシア(地震科学探査機構)のメルマガ。
⇒詳細はこちら

メルマガ「最新『WEEKLY 地震予報』

 
 

『地震』が事前にわかれば、自分と自分の大切な人の命が守れます。最新『WEEKLY 地震予報』は『地震予知』を行い、お知らせするサービスです(毎週水曜日+緊急号外配信あり)。地震に関する研究、大規模地震の前兆現象に関するモニタリングを行い、独自に観測データを解析して地震予測情報を配信しています。
⇒詳細はこちら

メルマガ『地震解析ラボの「週間地震予測情報」
地震予測で大切なことは、できる限り短い期間(1週間単位)で「いつ」「どこで」「どのくらいの大きさ」を予測することです。地震解析ラボはご利用の皆様の生命、財産を守るために日夜、精度向上を目指しています
⇒詳細はこちら

image by: shutterstock.com

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

(本記事は、2019年、2020年に公開の記事を一部加筆、修正したものです)

『MAG2NEWS』公式メールマガジン

各界の専門家や研究家、著名人らが発行する2万誌のメルマガから厳選した情報を毎日お届け。マスメディアには載らない裏情報から、為になる専門ネタまで、最新ニュースが無料で届く!規約に同意してご登録ください。
《登録はこちらから》

print
いま読まれてます

  • 都心にネズミが大量発生は「地震の前兆」の可能性も?首都直下大地震は近いのか
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け