夏休みの宿題にChatGPTを使うのは本当に「ずるい」ことなのか?

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果たして、これは「ずるい」ことなのか。

明確に「不正」と明言された以上、ルール違反であることは否めない。

しかし、ルールの側がおかしいということはないか。

ルール設定者(権力者)の都合や好みという面がないかは、常に疑うべきところである。

スポーツの世界はこれが顕著である。

オリンピックの歴史でも、日本が活躍して金メダルをとるとルールが変わるということは度々起きている(オリンピックはもはや爽やかなスポーツの祭典とは言い難い、醜悪な面が方々に見えてしまい、残念なことである)。

工夫した側の努力を否定するように、あっさりとルール変更がなされる。

またChatGPTをフル活用できるリテラシーのある教員や大人はどれぐらいいるのだろうか。

実際、子どもの方はどうなのだろうか。

良い道具があるならば、それを活用する能力は、旧い制度を守るより大切ではないだろうか。

授業にもこれは言える。

もはや登校せずとも学べる時代になった。

小学校はまだしも、中学高校の知識獲得学習については、オンデマンド型で学ぶ方が効率的であることは間違いない。

教室にやる気も理解度も低い生徒が多くいる中で、全員が一緒に数学を学ぶ必然性がどれほどあるのか、疑わしいところである。

学校は、新しいものを活用する姿勢が必要である。

そのためには、古いものを捨てる必要がある。

旧態依然とした学び方やその学習内容を抱えたままでは、それができない。

学習指導要領がある以上、内容についての変更はできないが、工夫はできる。

昭和の時代から変わらないのではなく、今の時代に合った形の夏休みの宿題というものを考えてもよいはずである。

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