“代打清原”“美白王子”“脱坊主”が話題の慶応も…夏の甲子園決勝戦、野球記者が「仙台育英がボロ勝ち」と予想するワケ

2023.08.23
Hyogo, Japan -  August 22,2019 - Hanshin Koshien Stadium is a baseball park located Nishinomiya, Hyogo Prefecture, Japan.opened on 1924.Hyogo, Japan - August 22,2019 - Hanshin Koshien Stadium is a baseball park located Nishinomiya, Hyogo Prefecture, Japan.opened on 1924.
 

23日、夏の甲子園決勝が行われる。仙台育英(宮城)vs慶応(神奈川)の好カードということもあり、チケットは完売。超満員の中での頂上決戦となり、試合が待ち遠しい…と感じるファンも多いはずだ。今回の甲子園は、慶応高校が何かと話題になっている。まずは「代打清原」だ。清原和博氏の次男・勝児選手の名が代打でコールされると、甲子園はどよめき「代打清原」がトレンド入りするなど、球場の流れを変えるアナウンスに注目が集まっている。次は「イケメン球児」である。同校の丸田湊斗選手は“美白王子”と名が付くほどのイケメンで、斎藤佑樹氏の“ハンカチ王子”ばりに女性人気が高いよう。こちらも、メディアが多く取り上げている。

そして最後は「脱坊主」だ。従来の高校球児のイメージを変える、長髪姿でプレーをする慶応高校の選手を賞賛する声は多く、“流れ”は完全に慶応である。しかし、世間とは逆に「仙台育英が完勝する」と予想する野球記者も多い。今回は、記者の予想を紹介したいと思う。

中村奨成フィーバーの時も…

新聞社の記者はこう言う。

「慶応も投打ともにレベルが高い。ただ、采配なども含めて仙台育英に分があるかなと感じている。甲子園の決勝は本当に独特の雰囲気があって、実力以上の“大差”が付くケースも珍しくないんです」

記者は実際にあったケースを振り返りながら解説を続ける。

「中村奨成(現広島)フィーバーがあった2017年の決勝、広陵vs花咲徳栄のケースとダブる気がするんです。というのも、あの時のメディアは“中村奨成一色”。しかし、徳栄の強力打線に対抗できず14 – 4と力以上に大敗した。今回の慶応も〈代打清原〉〈脱坊主〉〈イケメン高校球児丸田〉とマスコミが騒いでいますが、こういう時に相手は燃えるんですよ。育英の超強力打線が火を吹き、大差が付くと私は予想します」

“金農旋風”でも

スポーツメディアの編集者も同様の意見だ。

「吉田輝星(日ハム)の時は“金農旋風”でマスコミはずいぶん騒いだものですが、決勝では大阪桐蔭に完敗しました。まあ、仙台育英と慶応に両校ほどの差はありませんけど、実力的には育英が有利でしょうね」

スポーツ紙の記者もこう話す。

「〈多分、育英だろうな〉と多くの記者が話している。中には大差予想もあって、私もその意見。高校生は連日猛暑の中戦っていてかなり疲弊している。そこであの大舞台、満員の観客に観られる。当然、緊張が物凄いはずです。力以上に差が付いて、面白くないゲームになっちゃう気がしています。ただ、〈代打清原〉で流れが変わったら、分かりませんが(笑)」

プロの記者はこう語るが、予想はあくまで予想。結果はどうなるか?14時からの試合を楽しみに観たいと思う。

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