実に悲しいことではありますが、これが日本の現実です。“異次元の少子化”対策は、票集めのためのバラマキであり、同一労働同一賃金がまったく実現せず、非正規が低賃金労働者であり続けるのも、いわば票集めなのでしょう。規制を強めれば経済界から反発をくらいますから。目先のしあわせを追い続けている限り、「未来の大人」は確実かつ想定を超える速さで減りつづけます。
ならばせめて、同性・異性に関係なくパートナーとして法的に認めるとか。婚外子を認めるとか。抜本的な改革にむけた議論をしてほしいです。
フランスでは「法律婚」「PACS=連帯市民協約」「事実婚」の3つのカタチがありますし、ドイツでは「パートナーシップ制度」があり、フランスのPACSと同じで、同性でも異性でも利用できます。ベルギーでも「合法的同居」が認められるなど、多くの欧州諸国で「これまでの結婚制度」に拘らない、第2、第3のカタチを法制化しているのです。
日本は「選択的別姓」すら認めていないので、つくづく日本って…ですよね。
とはいえ、とにもかくにもこのままでは「日本の自殺」です。みなさまのご意見、お聞かせください。
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