「話し上手だからコミュニケーションがうまくいく」という大誤解

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うまく人と話すことができない、口下手で伝えたいことを伝えられない……そんな悩みを持つ人は多いのかもしれません。メルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の著者、石川和男さんのところにもそんな方々から相談がくるそうです。石川さんがその人たちに伝えていることとは?

口下手こそ人脈づくりの最強スキル

伝え方やコミュニケーションのセミナーを行うと、

「うまく話す力がないんです」
「何を話していいかわからなくて、困っています」
「口下手で、伝えたいことをちゃんと伝えることができません」

などの相談を受けることがあります。

営業職の方で、「自分は口下手」と思っている人は、悩みも深刻です。就職活動中の学生も、歳の離れた人事採用者とコミュニケーションが取れるかが心配で不安と言う方が多いようです。

でも、安心してください!

口が達者、弁が立つ、しゃべるのが得意と言う人が、「コミュニケーションがうまくいって、仕事も成功する」と思ったら、大間違いです。

自分は話がうまいと思い込んでいて、自分のことばかり話して、人の話を聞かないような人は嫌われますし、信頼もされません。

人は、基本的に自分の話を聞いてほしいもの。人に伝えたくて仕方がない人が多いのです。ですから、こちらが話すのではなくて、こちらが相手の話を引き出してあげることに注力する。そう考えると、会話のハードルが下がりませんか。漫才のボケとツッコミだとしたら、ツッコミになるのです。

自分から何か話す、提案する、ギャグを言う、話題を探す、ネタを考えるのではなくて、相手の話した言葉に対して、その言葉の意味を正確に汲み取り、相手に寄り添い、共感し、盛り上げる。コミュニケーションでは、それが重要になってきます。

私が、何度も何度も読み返し、ボロボロになっている本に『カーネギー名言集』(創元社]があります。タイトルの通り、心に響く名言がたくさん収められている本です。この本の中に、デール・カーネギーのこんな言葉があります。

「あなたが明日会う人々の4分の3は、『自分と同じ意見の者はいないか』と必死になって探している。この望みを叶えてやるのが、人に好かれる秘訣である」

私も、まったく、その通りだと思います。

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