なぜプーチンは、金正恩に会ったのか?
たった6年で時代は変わりました。
2017年、世界一の問題児は金正恩だった。ところが今、世界一の問題児は、ウクライナに侵攻したプーチンです。
当初、「3日で終わらせる予定」で「特別軍事作戦」と名づけた。ところが、全く勝つことができず、1年半以上経ってしまった。
国際的に孤立するロシアが困っているのは、「武器弾薬不足」です。
皆さん覚えておられるでしょうか?プリゴジンが5月5日、「ショイグ!ゲラシモフ!弾薬はどこだ!」と叫んでいたのを。
忘れた方はこちらから確認。
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あれ、プリゴジンにバカにされつづけていたロシア国防省、ロシア軍が、「嫌がらせをした」というのもあるでしょう。しかし、そもそもロシア軍の武器弾薬不足は、当時から深刻だったのです。それでプーチンは、金正恩に「武器弾薬を送ってくれ」とお願いに行った。
では、金正恩は見返りに何を求めたのでしょうか?2つあります。1つは、食糧です。『BBC NEWS JAPAN』6月15日付。
食ベ物があまりに不足していて、近所の人たちが餓え死にしている──。北朝鮮の人々が国内のそんな苦境をBBCに語った。
ピョンヤンでも餓死
首都ピョンヤン(平壌)で暮らす女性ジヨンさんは、知り合いだった3人家族が自宅で餓死したとBBCに話した。「水をあげようとドアをノックしたのですが、誰も出てきませんでした」。当局者が中に入ると、家族は死んでいたという。ジヨンさんを含め、インタビューした人々は安全上の理由から仮名にしてある。
中国との国境近くに住む建設作業員の男性チャンホさんは、食料の供給があまりに少ないため、彼の村ではすでに5人が餓死したと話した。
ロシアは、世界一の小麦輸出国。プーチンは、金正恩を助けることでしょう。
金がロシアから欲しい2つ目のものは、「最新軍事技術」です。「背に腹は代えられない」プーチンは、これも北朝鮮に与えるでしょう。
北朝鮮は、軍事技術をますます向上させ、日本、アメリカ、韓国の脅威になっていきます。ロシアから見るとその状況は、「緩衝国家が強くなる」ということで「ウエルカム」なのです。
(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2023年9月14日号より一部抜粋)
image by: 朝鮮労働党機関紙『労働新聞』公式サイト









