ところが、問題があります。バイデン政権とイラン核合意復活で合意しても、トランプが来年11月の大統領選で勝利すれば、またイラン核合意から離脱するのではないか?アメリカとのイラン核合意が「アテにならない」ものであるなら、この機を逃さず核兵器を保有した方がいいのではないか?
イラン指導部は、
- イラン核合意復活によって、制裁解除、自由な原油輸出を確保し、経済を大復活させるか?
- 制裁は解除されなくても、この機を逃がさず核兵器保有するべきか?
悩んでいることでしょう。
アメリカは、「私たちは、ウクライナと中東の二正面作戦を望まない。しかし、あなたたちとの交渉が決裂すれば、イスラエルを止めることはできない。戦争になったら、同盟国としてイスラエルを全力で支援することになる。そうなれば、あなたたちに勝ち目はない!」という感じで説得(脅迫)していることでしょう。
そして、この問題は、日本にも大きな影響を与える可能性があります。
イスラエルとイランの戦争がはじまったとしましょう。アメリカは、二正面作戦です。習近平は、「今台湾に侵攻すれば、アメリカは台湾を助けることができないだろう」と考えるかもしれない。そうなると、台湾侵攻の可能性が高まる。これでアメリカは、「三正面作戦」です。
その時、金正恩は、「わが軍が韓国に侵攻しても、アメリカは動けないだろう」と考えるかもしれない。習近平が、「絶対米軍は動けない。こんな機会は今回だけだからやっちまえ!」というかもしれない。そうなると、「第3次世界大戦勃発」ですね。
日本は、どうするのでしょうか? 安倍元総理、麻生元総理は、台湾有事の際、日本はアメリカと共に台湾を守ると断言しています。
というわけで、イスラエルとハマスの戦争が、イスラエルとイランの戦争に拡大しないこと。これが日本の国益になります。
私たちは、イスラエルとハマスの戦いが、大戦争に転化しないことを願いましょう。
(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2023年10月13日号より一部抜粋)
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