腐敗しないはずのないほど肥大化した財務省の権力
■福田議員
財務省は予算権と徴税権、国税庁を従えて徴税権を持っている、これでは国民も企業も財務省の言う事を聞くことになるとこういうことを(大村氏は)指摘しております。
消費税は財務省の権力維持のための安定財源だということであります。
お金を持っているから周りの人が言う事を聞く。だから安定的な税収の確保は財務官僚にとって至上命題になっている、財務省が強力に消費税を推奨してきた理由もここにあると(大村氏は)指摘しています。
これは本当かということであります。
■財務省・青木大臣官房長
予算及び税制につきましては財政民主主義および租税法律主義に基づきまして国会でのご審議、ご承認をいただいております。
また国の信用を守り希望ある社会を次世代に引き継ぐという組織理念のもと国民納税者の視点に立って日々職務にあたっておるところでございます。
■著者の見解
日本の財務省は、予算権だけではなく、事実上、徴税権や金融監督権をも持っています。これは省庁として世界に例をみないほどの巨大な権力です。本当は、予算を策定するのは国会の仕事ですが、財務省は現場を取り仕切る者として、事実上「予算権」を握ってしまい、同様に、徴税権、金融監督権も握ってしまったのです。
権力が肥大化すれば必ず腐敗する、そのため近代世界では、権力を分散することでその弊害を防ごうとしてきました。現在の日本の財務省は、明らかに時代に逆行している存在です。これほど権力が肥大化してしまえば、腐敗しないはずはないのです。
青木大臣官房長によると財務省は「国の信用を守り希望ある社会を次世代に引き継ぐという組織理念」を持っているそうですが、青木大臣官房長にはぜひ「OECD各国の子供の貧困率グラフ」を掲げた上で、同様の文言を吐いていただきたいものです。
「失われた30年」で国民を犠牲にし出世を果たした国税庁長官
この6月9日の国会・財政金融委員会で、財務省側で主に答弁を行っていた住沢主税局長は、1か月後の人事異動で、めでたく国税庁長官に栄転されています。
彼の官僚生活は、日本の「失われた30年」とほぼリンクしています。国民生活がどんどん苦しくなる中で、住沢氏はどんどん出世していったのです。つまり国民を犠牲にして、出世してきたわけです。
筆者はこの住沢国税庁長官に手紙を書きました。ここにその文面を載せます。いわば公開書簡です。もちろん、彼から返信は来ておりません。
この書簡については、大拡散希望です。SNS等で拡散していただければ、大変ありがたいです。
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