近所の人の“おせっかい”を上手に断るには?公認心理師に聞いてみた

 

「どうも~」と遠くでにっこり挨拶だけして、その場からすっと離れる、ということを続ける。食べ物などの件では、「ちょっと健康診断の結果でいろいろ気になることがあって、しばらくの間自分たちで食生活のコントロールをすることになったので、いただいてももったいないことになっちゃうので」と受け取らなくする。

「私は健康なものを作っているわよ!」と言われても、「調味料から見直すことにしました」と笑顔で断る。野菜なども、「余らせちゃうことになるので、どうか他の方に差し上げてくださいね」。そして手作りグッズに関しても、「断捨離生活始めたので、喜んでくださる方にぜひ差し上げてください」とかね。

ケンカする必要はないのですが、自分を守るためにもなるべく穏便に彼女から遠ざかることです。ただ、そうすると彼女はもしかしたらいろいろ執着してきて、一時的に攻勢が激しくなるかもしれません。その時でも「お気持ちだけいただきます」と断る。

彼女は寂しくなるかもしれません。その彼女の心情は、今までのお付き合いを踏まえて、あらかじめ理解してさしあげた方がいいです。
「自分のせいで寂しいと思われるのは気が引ける」
そう思うのであれば、今まで通りのお付き合いを覚悟を持って続ける。でももう耐えられないのであれば、一つずつでも、少しずつでも、覚悟をもって断る。

いきなり100-ゼロにするのではなく、「余らせちゃうともったいないから半分だけいただきます」とかでもいいんじゃないでしょうか。最終的にご自身が彼女との関係をどうしたいのか、しっかり自分の心に訊いてみてください。

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有限会社ヒューマン・ギルド 取締役研修部長 公認心理師(登録番号: 29160号) 。日本アドラー・カウンセラー協会認定シニア・アドラー・カウンセラー。日本アンガーマネジメント協会認定 アンガーマネジメント・ファシリテーター 平成元年 三菱電機株式会社 入社。その後、ビジネス誌編集、語学専門学校専任教師など、20年以上にわたるビジネス経験を経て、自身が働く中で壁に当たった際に出会ったアドラー心理学を修得。 現在、日本におけるアドラー心理学の一大拠点であるヒューマン・ギルドにて、アドラー心理学研修講師(企業・自治体、教育機関、個人等)、カウンセリング、書籍執筆などを担当。

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