ジャニーズに続く宝塚の闇。“指導”という名の「いじめ」はあったのか?

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9月30日、現役タカラジェンヌが自宅マンションから転落死した事件について、週刊誌が劇団内でのいじめを告発する記事を掲載し波紋を呼んでいます。実は宝塚の「いじめ問題」は以前から何度か浮上していて、裁判を起こされてこともあったようです。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』では、著者の吉田さんが、小柳ルミ子さんや東小雪さんら宝塚OBによる告発や、厳しい“指導”を苦に退団した娘を持つ父の告白を紹介。ジャニーズの性加害問題と並ぶほどの問題として伝えています。

ジャニーズ問題の『未成年性被害』宝塚の『いじめ問題』

ジャニーズ問題であまり目立たないが、宝塚でも蓋をし続けてきたことが露呈してきたようだ。

現役のタカラジェンヌ・Aさんが自宅マンションから転落死した事件。その真相とは何だったのだろう。「宝塚OGや関係者の声に耳を傾けるほど、時代の流れに背を向けたかのごとき、旧弊な組織の異様さが浮かび上がった」と週刊新潮は報じていた。

Aさんは宙(そら)組所属の娘役で、芝居も踊りもうまい実力派として知られていたという。9月29日から始まった宙組公演にも出演者として名を連ねていたのだが、公演2日目の30日に、突如として彼女の休演が告げられた。30日早朝、自宅マンションの駐車場付近で倒れているのを住民に発見されていたのだ。

彼女の死をめぐっては、今年2月に週刊文春が報じていた劇団内のいじめが関係していたとの疑惑があり、週刊新潮は複数の団員がいじめに加担していたともAさんが亡くなった後に報じている。

ジャニーズ問題は「未成年性被害」そして、宝塚は「いじめ問題」

Aさんの死の原因は定かではないが、宝塚のいじめ問題は今に始まったことではないという。これは知らなかったが、古くは小柳ルミ子(71)が宝塚時代に受けていたいじめを後年になって告発し、2009年にはいわゆる「宝塚いじめ裁判」も起きているというのだ。

小柳ルミ子は宝塚音楽学校を首席で卒業しているが、わずか2カ月で宝塚歌劇団を退団したとのこと。在籍は短期間だったが、2007年に週刊誌のインタビューで、宝塚時代のいじめ体験として『衣装に袖を通す。ファスナーに指をやるとチクリと痛みが。釘が一本刺さっていて、指に食い込んでいるんです』などと語っているのだ。

ジャニーズ事務所の性加害問題は、当時の経営陣や事情を知るとされる古株のタレントがダンマリを決めていることでバッシングを受けたが、宝塚歌劇団の関係者やOGたちの多くも、いじめ問題には現在沈黙を続けている様子。

宝塚OGで以前から古巣の“ハラスメント体質”を告発してきた、東小雪さん(38)によると、学校の1年目にあたる予科生は2年目の本科生から何らかの指摘を受けた場合、まずは当事者として反省文を書き、次に同期の予科生全員でその反省文を暗唱するという。その後も“指導”として、説教や詰問が深夜まで行われるのだそうだ。

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