何のために理事長になった?日大アメフト部事件でバレた“林真理子の本性”

Tokyo,,Japan,,16th,,May,,2018.,The,Nihon,University,On,The
 

アメフト部の薬物事件を巡り文科省から第三者委員会による調査結果の提出を求められ、10月31日に調査報告書を公表した日本大学。そこに並んでいたのは同大執行部を断罪する厳しい言葉の数々でした。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、第三者委の報告書で明らかになった多くの「呆れて口が塞がらないような事実」を紹介。林真理子氏に対して、「何のために理事長を請け負ったのか」という偽らざる疑問をぶつけています。

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

日大アメフト部の薬物事件、プライドはカネ?

日大アメフト部の薬物事件をめぐる第三者委員会の報告書が公表されました。いったい日大はなんのために、著名な女性識者を理事長に招聘したのでしょうか。何のために林真理子さんは、理事長を請け負ったのでしょうか。…期待していたのに。私の脳内は「???」だらけです。

調査報告書には、7月の大学の調査で、寮から大麻とみられる植物片が発見された7月6日以降の対応が詳細に記されています。その内容は呆れて口が塞がらないような事実のオンパレード。第三者委員会は、組織運営に関わる人たちの責任を断罪しています。

警視庁に報告するまでの12日間、澤田副学長が保管していたのは「隠蔽体質を疑わせ、信用を著しく失墜させた最大の原因」と指摘。また、林理事長に報告がいったのは7月13日と、発見から1週間以上経過していました。

さらに、林理事長ら執行部についても、薬物問題について報告を受けたあと学内調査の指示や理事会を開催せず、8月2日にネットニュースで「アメフト部員の大麻使用について大学側が調査してる」との情報が流れたあとの対応も、事実を矮小化させる不適切なものだったとしています。

2日の夜の報道番組で囲み取材に応じた林理事長が、「違法な薬物が見つかったとか、そういうことは一切ございません」と発言したことについては「失言に近い」と指摘。

「理事長という立場にある者の発言としては、正確な広報を行うという職務上の義務に反する行為と評価せざるを得ない」としました。

しかも、酒井学長は澤田副学長から報告を受けながらも、自ら問題に向き合うわけではなく、澤田副学長に委ねました。

そういえば林理事長は8月8日の記者会見で、「就任してから、スポーツの方には遠慮があり、そちらに手を付けられなかった。文系の方々とは親しく話せても、スポーツ関係とは距離を置くというような私の心理があった。スポーツの方は後回しにしていたのは事実であります」と述べていましたが、林理事長ってアメフト問題で招聘されたわけじゃなかったということでしょうか。

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