商品の名前がわからなくて注文するのをあきらめた、買うのをあきらめた、なんてことはありませんか? 今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、ご自身が経験した「読めない商品」がもたらすデメリットについて語っています。
どう読めばいいのかわからないお酒の名前。読み仮名って実は大事
飲食店でたまにあるのですが、読み仮名って大事です。
例えば、最近はいろんな日本酒が世の中で出回っています。
一時期の世界的なブームも手伝って、酒蔵も昔ながらの日本酒を作りつつ、新たな市場開拓のためにこれまでになかったお酒を作って売り出していたりするわけです。
昔ながらのものもそうですし、新たに出てきた日本酒の中には、どう読めばいいのかわからない名前のものも結構あります。
せっかくなので有名どころをいくつか挙げてみると、
・而今
・作
・上善如水
・花陽浴
・屋守
日本酒好きな人ならわかるでしょうが、上記はそれぞれ以下のように読みます。
・而今→じこん
・作→ざく
・上善如水→じょうぜんみずのごとし
・花陽浴→はなあび
・屋守→おくのかみ
お酒が好きな人以外で全部読める人はなかなかいないでしょう。
こうした名前は日本酒のひとつの楽しみ方でもあるとは思います。
ただ、飲食店の客側として考えると、読めない名前のものは頼みづらいのです。
日本酒がズラッとメニューに並んでいて、推しの日本酒があったりしても、読み仮名が振ってないとどう読んで良いかわかりません。
だから注文もしづらくなってしまいます。
中にはあえてそのようにしていて、お客様とコミュニケーションを取るきっかけにしているという店もあるにはありそうです。
ただそれもお客様にコミュニケーションを取らせる負担をかけることになりますし、そもそもコミュニケーションを取りやすいと感じにくい店ならまったく成立しません。
結果的に注文しづらくなり、機会ロスが生まれる可能性も高まります。