安倍晋三氏が指示か?馳浩知事ポロリ、東京五輪誘致でIOC委員の買収に「官房機密費」が使われていた

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汚職にまみれた大会となってしまった東京オリンピックですが、自民党の招致推進本部長を務めていた人物がポロリと漏らした発言により、新たな疑惑が明るみに出てしまったようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、馳浩石川県知事が講演で自慢気に明かし、そしてなぜかすぐに撤回した、内閣官房機密費を使った五輪招致を巡る「買収作戦」を詳しく紹介。さらに野党議員に対しては、知事発言の真偽の確認を促しています。

安倍晋三氏が指示か。東京五輪誘致でIOC委員の買収に使われた官房機密費

もう5日も経っちゃったので「今さら感」があるかもしれませんが、この問題を取り上げないわけには行かないので、あちこちの記事を読んで食傷気味の人にも、お付き合いいただけると幸いです。で、それが何かと問われれば、バカボンのパパ…じゃなくて、石川県の馳浩知事が口を滑らせちゃった東京五輪招致に関する「内閣官房機密費」を使ったワイロ疑惑です。

11月17日、東京の日本体育大学で、全国の自治体関係者による地域のスポーツ振興などを話し合う意見交換会が行なわれたのですが、そこに馳せ参じた馳知事は講演会で、いつものように自分の自慢話を始めました。馳知事は自民党の衆議院だった時代から、講演や演説のたびに自分の自慢話や手柄話をするのが大好きで、自民党候補の応援演説に行った時も、候補者のことにはほとんど触れず、自分の自慢話を長々と話していたと言われています。

で、今回の講演では、自民党の東京五輪招致推進本部長をつとめていた自分が、2013年に東京五輪の招致に成功したという自慢話を披露したのです。そして、こうしたエピソードには付き物の「当事者しか知りえない裏話」として、当時の安倍晋三首相からの指示や、実際に自分が行なったロビー活動について、次のように話したのです。

「私は当時総理だった安倍晋三総理から『馳、国会を代表して五輪招致を勝ち取れ。必ずやってくれ』と叱咤激励されました。今からしゃべることは、メモを取らないようにしてくださいね。総理は『金はいくらでも出す。出せる。官房機密費もあるから』と」

「それで、私は周囲に話を聞き、作戦を練りました。私は大して英語もしゃべれませんが、招致はIOC委員の投票で決まります。そこで、五輪招致のためにアルバムを作ったんです。IOCの委員が選手としてオリンピックに出場した時の良い場面、活躍している写真を、K社という会社がごまんと持っているわけですよ。IOC委員は全員で105名、その全員のアルバムを作ってお土産として持参したんです。この話は外で言っちゃダメですよ、官房機密費使って作ったので」

「K社に『なんでこんなに高いのか』と聞いたら、肖像権などの問題があり、K社はそれをぜんぶ管理して、持っているから作成できたと説明されました。今、オリンピックは肖像権とか権利関係がいろいろとうるさいんですね。写真が20枚か30枚くらいのアルバムで、1冊20万円ですよ。それを私は世界のIOC委員に持って行きました」

「ウクライナでは、陸上のファンならご存じでしょう、(棒高跳びの金メダリストの)セルゲイ・ブブカ選手にアルバムを渡しました。こんな感じで世界のIOCの委員をまわって五輪招致を勝ち取ったのです。2013年9月7日のことでした」

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