安倍晋三氏が指示か?馳浩知事ポロリ、東京五輪誘致でIOC委員の買収に「官房機密費」が使われていた

 

菅官房長官に報告された五輪招致本部の活動方針

ちなみに、この5カ月前の2013年4月1日付の馳氏の公式ブログ「はせ日記」には、次のように書かれています。

エイプリフール~4月1日scene2~

2013年04月01日

 

9時過ぎ、党本部の5階、五輪招致本部長室入り。
鮫島秘書といっしょに、あれやこれやと、海外出張の準備。
IOC委員への直接的な働きかけは、IOC憲章により、できない。
できないけれど、間接的な働きかけと、東京開催の意義を伝播させるためのロビー活動を進める海外出張。

 

(中略)

 

15時20分、官邸へ。
菅官房長官に、五輪招致本部の活動方針を報告し、ご理解いただく。

  • 駐日大使館ごあいさつ訪問
  • 国際会議出席
  • 国際的なロビー活動
  • ともだち作戦
  • 想い出アルバム作戦

…などなど。

はせ浩 オフィシャルブログ はせ日記

最後の「想い出アルバム作戦」って、馳議員が本部長を務める五輪招致本部の活動方針の1つだったようですね。で、それが1冊20万円×105冊で2,100万円。そして、これを世界中のIOC委員に配って歩くための海外出張費も、当然、領収証のいらない内閣官房機密費から搬出されたのでしょう。

今回の意見交換会の参加者によると、馳知事はこの話をしながら、何度も「ドヤ顔」を決めたそうです。しかし、この講演での発言を各紙が報じ始めると、その日の夜までに馳知事は「誤解を与えかねない不適切な発言であり、全面的に撤回する」とのコメントを出したのです。自民党の議員が問題発言をすると、決まって「誤解」という言葉でお茶を濁そうとしますが、今回の場合は、伝聞でもなく、仮定の話でもなく、馳知事自身が自分の体験談を話したのですから、こちらが誤解する余地など1ミリもありません。

自分が話した自分の体験談が「事実でなかった」と言うのであれば、馳知事は講演で「嘘の作り話」をしたことになります。そして、そうであれば、「誤解を与えかねない不適切な発言」という説明ではなく、「嘘をつきました」と説明して、撤回と謝罪をするのがスジです。

でも、ここまで具体的に、当時の安倍首相からの指示まで明言しておきながら、その内容がすべて「事実でなかった」と言うことなど考えられません。それに、馳知事の発言の真偽を確認することは簡単ですから、野党の議員が確認すれば良いのです。それは、馳知事が名前を出したウクライナのセルゲイ・ブブカ氏を始め、当事のIOC委員を複数人、訪ねて行き、日本からプレゼントされたアルバムを持っているか、確認すれば良いのです。

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