2.目標が達成できないワケ
とはいえ、問題は、立てた目標が達成できないことです。
それぞれの管理表には、前年比と目標比が記載されます。
前年の実績を上回ることができなければ、これは問題です。
何かおかしなことが起こっています。
一方、目標比はどうでしょう。
たとえ1%や2%でも目標が達成できなければ、これも問題です。
どうして目標が達成できないのでしょうか。
目標が達成できない原因はたくさんあります。
例えば、次のようなことです。
・目標そのものが従業員に伝わっていない
・目標を達成しなければいけない理由が分からない
・目標を達成してもしなくても、待遇は同じだと考える
・目標を達成できない理由ばかりを探す
一つずつ、説明していきましょう。
「目標が伝わっていない」のは、何と言っても経営者の責任です。
目標は、経営者と幹部が時間をかけて、一緒に作りました。
年度の初めには、目標値を全従業員に伝える必要があります。
そして、年度が始まったら、毎月の初めにその月の目標値を全員に確認し、月の途中でそれまでの目標達成度を伝え、月の終わりには最終実績を発表し、その具体的な内容と、次月以降の対策を伝えなくてはいけません。
この作業を続けることで、目標値が全社員に伝わっていきます。
次に、「目標を達成する意味が分からない」従業員がいると、なかなか目標達成ができません。
目標を達成しなければならないのは、お店の業績を良くするためです。
そして、利益をあげて、従業員の給与を良くしたり、お店の設備や販促にお金を使うためです。
日頃から、経営者が従業員に「目標を達成する意味」を伝えていないと、こうした現象が起こります。









