3.目標が達成できない責任
このように、目標が達成しないのは、経営者の責任が大きいです。
一方、従業員の方にも責任があります。
「目標を達成してもしなくても同じ」だと思っている従業員はいないでしょうか。
つまり、目標を達成したら報奨金が貰えるとか、昇進するといった良いことが、必ずしもあるわけではありません。
やってもやらなくても同じなら、そんなにしゃかりきになって目標を達成する必要はないと考える従業員もいるでしょう、そうだとしたら、残念なことです。
目標を達成するために頑張ることで、また、目標を達成するための方法を考えることで、その従業員は成長します。
その姿を他の人たちが見れば、その従業員を見る目が違ってくることでしょう。
そうした社内風土を作るのも、経営者の仕事です。
そして、「やれない理由ばかりを探す」従業員はいないでしょうか。
私のコンサル先のお店にも、そうした社員がいます。
「〇〇が思ったより売れなかった」
「発注していた〇〇が、入荷しなかった」
「〇〇が、ネットで大幅に値引きをされている」
「学校が試験期間のため、来店客数が少なかった」
次から次へと言い訳の連続です。
目標を達成するためのアイデアを話してくれたことはありません。
まるで、やれない理由を探して、自慢をしているようです。
この社員は、お店への貢献方法が分かっていません。
しかし、これも経営者に責任があります。
目標が達成できなければ、挽回するための対策を考えるように指導してあげなければなりません。
口頭で原因と対策を話し合うのも良いです。
毎月、「原因と対策レポート」を出してもらうのも良いでしょう。
そうすれば、言い訳は減っていくのではないかと思います。
その他にも、「管理が面倒くさい」とか、「少しくらい達成しなくても問題ない」と考える従業員がいるかもしれません。
経営者の心のどこかに甘えがあるから、そんな従業員が出てくるのです。
いかがでしょうか。
目標が達成できない責任は、従業員ではなくて、経営者にあることが分かります。
どうか自分に厳しい経営者であってください。
■今日のツボ■
・どんな経営管理業務にも、目標管理が必要である。
・目標が達成できないのには、原因がある。
・目標が達成できない責任は、経営者にある。
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