現役教師が20年の経験で気づいた「クラス運営で最低限必要なこと」

 

強調して指導すべきは「仲間の話を聞く」である。

これはもはや選択肢のない、強制である。

教師の話は、多少聞けなくてもいい。

その気持ちはわかる。

私自信も学生時代、そこまで集中して聞いてなかった記憶がある。

教師はどうせたくさん話すし、立場上、他より圧倒的に聞いてもらいやすい。

しかし、仲間の話は絶対に聞かねばならない。

なぜならば、自分自身が話す時に、それと同じ現象が起きるからである。

「自分の話を聞いてもらえない」は、言語なり行動なりに暴力的な力となって噴出する。

即ち、学級崩壊をはじめ、学級における様々な問題は「聞く」が成立することで、かなりの部分が解決する。

しかし、ここで勘違いしてはいけないことがある。

適切な指導をすれば、話を全員が聞けるようになる訳ではない。

あくまで「話を聞ける集団」にしていくことができるということである。

この本の中では「聞けない時には」という言葉が何度も出てくる。

どこか教師には「聞けない相手の責任」「うまい指導で聞かせるようにできる」という勘違いがある。

事実は、聞けない状態の時は、どうやっても聞けないのである。

この辺りの諦め(明らかに認める)というバランス感覚が大切である。

いずれにせよ、この本に書いてあることは、学級づくりをする上で最低限知っておいた方がよい。

20年以上やってきた事実からの、嘘偽りのない実感のみが書かれた本である。

それをワンクリックでひょいと手に入れることができるなんて、何て安易で安いものだろうと思う。

20年前、色々と悩み苦しんでいた自分にプレゼントしてやりたいと思う。

話を聞けるということの重要性。

強調しすぎてもしすぎることはない事実である。

image by: Shutterstock.com

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