現役教師が20年の経験で気づいた「クラス運営で最低限必要なこと」

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学校のクラスにおける課題は多くありますが、それを解決に導ける近道があります。メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』の著者で現役小学校教師の松尾英明さんは今回、自身の著書でもテーマにしている「聞き上手」についての見解を語っています。

聞き上手な集団は話しやすい集団

3カ月前に出した次の新刊について。

学級経営がラクになる! 聞き上手なクラスのつくり方』学陽書房

学級経営において「話が聞ける」。

この大切さについて、どれぐらい肚落ちしているかである。

今月は、他校からの参観者が複数あった。

見てくれた方は誰しも子どもたちの「話の聞き方」について言及してくれている。

子どもたちが話が聞けるということは、即ち子どもたちが話ができるということでもある。

子どもたち同士は勿論、参観者のような方々とも気軽に話せる。

なぜなら「聞いてもらえる」は「受け容れられる」ということと同義だからである。

普段から、話すことが容易に楽しくなっているからである。

互いに聞ける子どもが育つと、子ども集団が柔らかくなる。

とげとげしい言葉が徐々に、あたかも雲が空に溶けていくようになくなっていく。

そんなこと言わなくても、聞いてもらえるからである。

そもそも、大人社会でもなぜ激しい言葉の応酬になるのかといえば、互いに聞けないからである。

「でも」「だって」は、言うなれば相手の怒りの炎へ燃料を追加して放り込んでいるようなものである。

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