子供のほうが後悔しがち。親が元気なうちに聞きたい相続のアレコレ

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前回の記事では、妻から夫に聞いておくべき相続のことを語ってくれた無料メルマガ『税金を払う人・もらう人』。著者の現役税理士・今村仁さん。今回ご紹介するのは、相続に関する子供が親に聞いておくべきことについてです。

子供が尋ねておくべきこと、尋ねたいこと

■子供が尋ねたいこと

親が年老いていくと、今までの感謝と共に、下記のようなことが気になるのは一般的な事でしょう。

・相続税払えるの?

ドラマやニュースなどで、「残された家族が相続税で大変になった」というようなことを目にすることがあるので、具体的な知識があって明確に不安というより、ぼんやりとどうなんだろうという感じなのかもしれません。

相続税以外にも、「どんな財産(負債も含めて)がどこにどれくらいあるのか」や「金融系を中心としたIDやパスは?」なども気になることでしょう。

お父さんの相続を考えるケースでは、お母さんが上記を把握していれば問題ないのですが、特にネット系などとなると得意不得意がありますので、子供の出番となることもあります。

子供の願いとしては、「なるべく財産をわかりやすくまとめておいて欲しい」とか、もっと言えば「なるべく現金化しておいて欲しい」と考えている方もおられます。

■子供が尋ねておくべきこと

相続の現場に携わる中では、生前親が元気な内に、下記のことも尋ねておくと良いでしょう。

・延命の意思や終末医療に関する意向

・葬儀やお墓の希望(どのような形式が希望で誰に声をかけて欲しいのか?)

・現在療養中であればその内容(特に服用中の薬)

急に親が亡くなるというケースよりは、まだらボケから本格的な物忘れなどの症状が出てきて、終末を迎えるというケースの方が多いかもしれません。

そのためには、延命や終末医療の意向、現在飲んでいるお薬なども、コミュニケーションがきちんと取れる内に、確認しておくべきことです。

■後悔しないように

仮に親が現在60歳とすると、「20年(親の残り寿命)×6日間(1年間に親に会う日数)×11時間(1日で一緒にいる時間)=1,320時間

つまり、あなたが親と一緒に過ごせる日数は、1,320時間÷24時間=55日間しかありません!

また、相続の現場では、妻より子供から多く、「もっと親孝行しておけば良かった」など後悔の言葉をききます。

普段それほど近くにいないことが多く、いつかきちんとやろうと考えがちな子供世代なので、相続後の後悔につながるのかもしれません。

この話に心が少し揺れた方は、過去にベストセラーとなった下記の本をお勧めします。

親が死ぬまでにしたい55のこと

image by: Shutterstock.com

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【著者】 マネーコンシェルジュ税理士法人 【発行周期】 週刊

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