なぜ、税理士は「夫が元気なうちに妻へこれだけは聞いておけ」と語るのか?

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元気な時はあまり考えないけれど、元気なうちにしておきたい相続のハナシ。無料メルマガ『税金を払う人・もらう人』。著者の現役税理士・今村仁さんが今回ご紹介するのは、相続に関わる、妻から夫に聞きたいこと、話しておきたいことについてです。

母親が話すべきこと、話したいこと

■妻=母親が話しておきたいこと

夫のいつかの相続にあたって、生前に妻(子供からみると母親)が話しておきたいこととして、よく言われるのが下記です。

・相続税大丈夫?

・隠し事はありませんか?

・生命保険の名義変更

相続税については、残された相続人が納税義務者となりますから、妻からすると心配になるのはわかります。

特に不動産が多めで、現預金関係が少ない場合に、気になるものです。

また、〇〇さんとこ、実は△△にお子さんがいたらしいわよ等という真偽不明の会話は、どこの井戸端会議でもよく出てくる話題ですので、一応気になるのでしょう。

■生命保険の名義変更

過去に結婚歴が何度かある方の場合、生命保険の受取人が、前妻となったままのことがあります。

他にも、結婚前に契約したため、高齢の親が受取人となったままのケースもあります。

どちらも、現在の妻からすると、すぐにでも受取人変更をして欲しい事項でしょう。

更に「実は・・・」の話をすると、土地や株式などは、亡くなった方の相続財産となり、遺産分割協議の対象となりますが、生命保険は保険契約に基づく「受取人固有の財産」として取り扱われますので、実は遺産分割の対象とならないのです。

また、生命保険の受取人変更が出来るのは、契約者である夫となりますので、妻にとっては夫が元気な内にきちんと話しておきたい事柄となりますね。

■妻=母親が話しておくべきこと

逆に、夫(子供からみると父親)が元気な内に、妻(子供からみると母親)が夫や子供に話しておくべきことは下記です。

(夫へ話しておくべきこと)

・自分が先に旅立った場合の延命の意思や終末医療に関する意向

・葬儀やお墓の希望(どのような形式が希望で誰に声をかけて欲しいのか?)

・現在療養中であればその内容(特に服用中の薬)

・感謝

(子供へ話しておくべきこと)

・夫である父親の財産分けなどの意向

・感謝

image by: Shutterstock.com

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【著者】 マネーコンシェルジュ税理士法人 【発行周期】 週刊

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