なぜ、韓国の若者は結婚後に夢を持つことができないのか?

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日本でも所得と結婚、子育てなどの問題は課題となっています。今回、無料メルマガ『キムチパワー』の著者で韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者が、韓国でも問題となっている、あまりに所得で差がありすぎな結婚のアレコレを語っています。

日本でも韓国でも。所得と結婚の関係

「両家の両親がチョンセ資金3億ウォンを出してくれるそう」(ソウル狎鴎亭(アプクジョン)在住の金某さん(33)

「うらやましいわ。あたしたちは一文無しなのに」(京畿道烏山市在住のチェ某さん(33)

年末結婚を控えた高校同窓8人が参加するオンラインチャットルーム(女子会)で交わされた対話だ。今月1週間おきに結婚する2人の友人が置かれた現実が対比された格好だ。

金さんは、両親が現職の小学校の校長として勤めている。安定した職場に勤めているだけではなく(校長の)公館に住むことができ、不動産投資で京畿道龍仁市水枝区(キョンギド・ヨンインシ・スジグ)にマンションも持っている。フィアンセの妻の実家も公企業の役員を務めた父親のおかげで相対的に余裕がある。

一方、チェさんは小学校の時、父親を亡くした。相手の実家も結婚費用を支援する余裕はない。夫婦は自分らだけの力で始めるしかない。(これが普通は当たり前なのだけれど、、、)

始めから違う。家の環境が違うという事実はすでに昔から知っていた。しかしこれを体感したことはなかった。ただの友達だった。しかし今、チェさんは結婚を目前に控えて、親友から相対的剥奪感を感じた。だからといって、チェさんは愛する人との結婚を考え直すつもりはない。

ただ、一緒にチャットルームにいる6人の友達は違った。直ちに結婚を控えているわけではないが、2人の友人の状況を見て感じる感情と未来設計は個人の所得水準によって明確に変わった。

特に所得水準が低かったり、家族の経済水準が高くないほど結婚することに負担を感じたり懐疑的だった。同じチャットルームにいたヤン某さん(33)は、「結婚は幸せになろうとしてやるのではないんですか」とし「最初から違うけど、一生比較しながら生きる自信がないわ」と吐露した。反面、お金の不足を感じていない(経済環境が後押ししてくれる)友人たちは大きく動揺はしなかった。

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