松本人志と木原誠二の靴を舐めるテレビ
忖度とは別かもしれないが、自民政治刷新本部事務総長に木原誠二幹事長代理が就くそうだ。
週刊文春が大喜びにして記事にするのをわかっていて、こんな重職につけるというところが岸田氏のセンスなのかもしれないが、私の予想では相当な弱みを握られていると考えている。ますます、私はそれに確信をもっている。
実際、どのテレビメディアも彼が本部長になっても疑惑についてはまったく触れない。中国のことを批判できない言論統制国家だ。
野党も頼りないことをやめて、政権が変われば「偉い人の身内の犯罪も取り締まる」と言えば少しは票が増えるのに。それとも、野党の幹部まで弱みを握られているのだろうか?
ということで、今年の年頭の誓いのようなものを述べたい。まず、テレビに出るためとか、日大に残るための忖度はしないということだ。
Youtubeをはじめとするメディア(ところがこれもコロナの頃は本当のことをいうと削除されたり、チャンネルごと削除すると脅された)もあるのだから、本当のことを言い続ける。Youtubeより絶対本当のことをいうのがこのメルマガだ。
可能なら、テレビよりは本当のことを言えるラジオの番組をもちたい。これについては準備中だ。実現すると嬉しい。
新しい言論のやり方として小説も考えている。ノンフィクションだと名誉棄損になるので、小説という形で、私の推測を表現したいのだ。
もちろん、映画も撮りたい。私は日本の高齢者は、青春時代に裕次郎であれ、健さんであれ、映画に慣れ親しんできた世代なのだから、高齢者向けの映画は当たると思っている。
テレビコメンテーターが差別する高齢者をもっと元気に
実際、地方の映画館は、ほとんどシネコンになっているが、それはみんなイオンモールのようなショッピングモールに入っている。そして平日にショッピングモールを歩いている人は半分くらいが高齢者だ。この人たちは、モールの書店で私の『80歳の壁』などを買ってくれた人たちだ。
実は、最近、吉永小百合さん主演、山田洋次監督の『こんにちは、母さん』という映画を観た。
高齢者の恋愛を描くとのことだが、松竹側の意向なのか、山田氏の考えなのか、社会派的要素が強すぎて、高齢者の恋愛は、ほんの一部という感じだった。
私としては、まっこうから高齢者が主役で高齢者に楽しんでもらえる映画が作りたい。とにかく、嘘をつかず、忖度をしない人間でいたい(映画の出資者には多少忖度するかもしれないが)。
そして、本当のことを広めていって、高齢者に元気になってもらいたい。テレビの嘘と医者の嘘を信じていたら、高齢者が長生きできる可能性はあるが(これにしてもエビデンスはまったくないが)、ヨボヨボになっていくのは間違いない。
コロナ禍のときに、テレビとテレビ医者を信じた人がどんな風になったかを思い出すといい。
自称フェミニストは「若い女性」の味方に過ぎず
もう一つ、私が考えているのが、女性高齢者を元気にしていくという路線だ。おそらく女性の高齢者はいろいろな意味で、がまんを続けてきた世代といえる。もちろん、若い女性だって、中高年の女性だって、差別やセクハラなど不満はあるだろう。
ただ、それが少しずつましになっている過程なのも確かだ。
女性の高齢者は、男性ホルモンが増えるので、いろいろな意味で元気になるし、恋をするポテンシャルも高い。
ところが、まだ古い価値観に縛られている人は多い。そのせいで、夫が死んでからの10年ほどの孤独に苛まれる人も少なくない。
私は高齢者の味方ではあるが、さらに女性の味方である。日本の女性の味方と称する奴やフェミニストと称する人間は「若い女性」の味方に過ぎない。私は高齢の女性も含め、すべての女性の味方でいたい。
ということで、本年は女性向けの本もたくさん出すので乞うご期待ということで。
※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2024年1月6日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。1月分のすべてのメルマガが届きます。
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image by: Tonio Vega, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons