戦争を始める必要がない北朝鮮と戦争を始められない中国
中国は、不動産バブル崩壊であるが、2024年の大型景気刺激策を否定した。その上に、中国から米国への輸出が極端に減っており、1年で13%も減少した。その上に2023年末の総人口は14億967万人と、前年から208万人も減少した。
このため、中国株の暴落が止まらないし、外国人投資家はほぼ撤退したようである。この中国が台湾武力統一しないように、日米は中国に対して、共同でけん制する必要がある。
また、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が韓国を「主敵」と位置付け、威嚇を強める中、米国の著名な専門家2人が「正恩氏は戦争への戦略的決断をした」とする論評した。
しかし、北朝鮮は100万発の砲弾やミサイルなどをロシアに提供しているので、戦争ができるようには見えない。継戦能力がない。
北朝鮮は、自分たちが弱いとみると、威嚇してくる。それと、トランプ大統領になれば、交渉できるとみているので、ここで戦争を始める必要がない。
トランプ氏が大統領になれば、交渉して、北朝鮮も核大国になり、自国の存立を確保するという目的は達するはずである。
問題は、中国が中東戦争と同時に戦争を始めないように、トランプ氏と習近平主席が会談をして、平和な状態を維持することである。
そして、中国は、防空にロシア製S-400であり、ウクライナ戦争の実績から性能が良くないことがわかり、防空面で大きな弱みを持っていることが、分かっている。ロシア製兵器を性能の良い中国製兵器に交換するまでは、戦争ができなように思う。
という意味では、トランプ氏が大統領になり、東アジアを中東や欧州での戦争の中で、平和ではないが、戦争なし状態にしていくことが望ましいことになる。
さあ、どうなりますか?
(『国際戦略コラム有料版』2024年1月22日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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