テスラ車のシェア拡大、製造コストも順調に下がっている
Teslaの決算に関しては、(上のインフォグラフィックスで紹介した)App Economy Insightによる「Tesla: AI & Robotics」という記事がとても良くできているので、是非ともご覧ください。
その中に、「Cost of googds sold per vehicle」というグラフが掲載されていますが、Teslaが自動車の製造コストを順調に下げていることが良く分かります。
上の記事にも指摘されていますが、TeslaのModel Yは、ToyotaのRAV4、カローラを超えて、世界で最も良く売れた自動車になりました。電気自動車だけでなく、ガソリン車、ハイブリッド車も含めた、全ての自動車の中で、最も売れた自動車なのです。
ちなみに、電気自動車へのシフトが大きく進んでいるのは、米国のカルフォルニア州ですが、そこでは、Model Yの販売台数が、2位のToyota RAV4と3位のHonda CR-Vの販売台数を合計したよりも多く、10%を超えるシェアを持つことが報告されています(参照)。
Teslaは、決算発表と同時に、2024年度の設備投資が$10billion(約1.45兆円)に上ると発表しましたが(Tesla releases its spending plans for EVs and AI)、EVで利益を上げることができないGMとFordが、EVへの投資を控えると発表したこと(GM, Ford EV slowdown to benefit Elon Musk and Tesla, says Cathie Wood)と比べると対照的です。
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