ワイドショー番組でもさすがに時間を割かずにいられない案件となった、ダウンタウンの松本人志(60)を巡る性加害疑惑。『週刊文春』は14日、雑誌の発売に先行し電子版を配信、「《実録・松本人志》なせ゛『笑いの天才』は『裸の王様』になったか【尼崎~心斎橋~六本木・総力取材】」とのタイトルで、「女性上納システム」がいかにして構築されてきたかを丁寧に追った記事を「七の矢」として放った。
《実録・松本人志》なぜ「笑いの天才」は「裸の王様」になったか【尼崎?心斎橋?六本木・総力取材】https://t.co/h2pu5EzSus#週刊文春
— 週刊文春 (@shukan_bunshun) February 14, 2024
それによると、松本への「セックス上納システム」の原点は90年、ダウンタウンとして東京に進出するも大阪にも軸足を置いていた時代にまで遡ることができるという。記事には松本の後輩芸人Xから「18歳の子を連れてきてほしい」と頼まれた女性が登場。後日、彼女が18歳の友人を誘い芸人等がたまり場にしていたラブホテルに出かけるとそこには松本もおり、同行した友人女性は松本を含む複数の芸人の「夜のお相手」を務めたというエピソードが掲載されている。
その後も松本は後輩と使い女性を毒牙にかけ続けたと記事は伝える。こちらは東京での話になるが、後輩芸人Yから食事に誘われた松本出演番組の女性共演者が、約束の場所になぜかYとともに現れた松本に自宅マンションに連れ込まれ押し倒されたと証言。このときYは食事中の時点で席を離れそのまま戻らなかったという。
記事では松本を頂点とする「セックス上納システム」が構築されたのは20年以上前という元吉本芸人の声を紹介し、さらに確実に松本に目当ての女性をマッチングさせるかのような「ゲーム」の存在等、システムが巧妙化していく様子も描いていた上で、現在の「飲み会がホテルの部屋で行われることを女性に伝えない」といった4つの「セックス上納システム」の共通点を記している。
「文春はネタ切れ」の指摘は適切か
この『週刊文春』の追撃砲にネット上にはさらなる松本批判が殺到。
《こんなにひどいことやってきたとは知らなかった》
《今回もとんでもない証言がで出てきちゃったな》
《期せずして上納システムの歴史を学ぶことになってしまった。そしてわかったのは松本が卑怯者だってこと》
しかし一方で、このようなポストが目立つのも事実だ。
《とくに新しい情報なかったよね?》
《文春もついにネタ切れかー》
《なんだかいつもどおりの切れ味なかった》
しかし「そんな指摘は誤り」とするのは、40代の男性ネットメディア編集者だ。彼はこのように話す。
「文春が今回の記事を出したのは、松本人志という個人以外にも照準を合わせている姿勢を鮮明にしたものと私は考えています」
松本以外となると、具体的に誰を指すのだろうか。
「テレビを含むメディアで、複数のダウンタウン取り巻き芸人やコメンテーターが『女性上納システム』というパワーワードの“語感”に嫌悪感を示し、このようなパワーワードは松本を貶める印象操作に他ならない、といった趣旨の“松本擁護”であり“文春批判”とも言えるキャンペーンを張っていますよね」
確かに編集者男性の言う通り、かなりの数の芸人らが「セックス上納システム」や、場合によっては「女衒」という言葉を「あまりにひどすぎる言葉」として、そのようなパワーワードを連発する文春サイドこそ批判されるべきという流れを作っているようにも感じられる。