事情通が見れば固まるに違いない小平市行政不服審査会の名簿
自治体の中で似たような不作為や不正が起きることはある。黒塗り過ぎるのり弁報告というのはよく起きるとも言えるが、審査会(行政不服審査会)に申し立てをすると、いくらかは開示が進んだりするのだ。
が、ここにはその救いは期待できない。
すでに市議会では問題となっているようだが、小平市行政不服審査会の名簿を事情通が見れば固まるに違いない。
なぜなら、小平市の顧問弁護士の大先生方と元教育委員会委員長、元職員というど真ん中、利害関係者で委員会が形成されているからだ。
以下は総務省発行の情報公開制度のパンフレットだ
行政不服審査会については当然に、こう書かれている
「第三者的立場で公正・中立的に調査審議を行っています」と。
こうした場合の第三者、中立、公正というのは、その委員となる人物がいかに優れているかとか経験が有るかということではなく、立場上の担保が重要なのだ。
つまり、利害があると思われる立場で、場合によっては本来保護すべき側が不利になる裁定をしなければならない役割は人格など関係なく不適切だといえるのだ。
きっと素晴らしい実績をお持ちの方々なのだろうが、一方でその担保と言えば真逆とも言える立場であるわけだ。
これ以上は小平市が市行政のあり方を責任ある立場として今後改めていくであろうが、すでにあった事実は否定しようもないのだ。
なぜこんなことが起きてしまったのか、本当の意味での第三者にしっかりとした権限を与え、調査をしてその原因を追求すべきであろうと思う。
現状は独裁市国小平市。弱きを泣かし続けてきた役人には責任を取らせるべきだろう。
今回の取材を通じて感じた「一縷の望み」
見ての通り、小平市はやる気がないどころか、問題が起きた場合に市民の権利を侵害しても不利な証拠類を出さないと言われても反論しようがない体制ができてしまっているように思います。
市長も自らの権能をわかっていないのではないかという発言もあり、トップが指導力を発揮して問題を是正していくということは期待できないだろうというのが正直な感想です。
ただし、私は今回取材を通じて、一縷の望みがあると思いました。市議の安竹議員の存在です。
私は若手市議会議員の会の全国総会で講演するなどしたことがあり、それなりに地方議員の方との人脈があります。そうした中でよく言われていたことは、市議や県議が教育委員会と対決すると、文教などの仕事の際、サポートを受けられなくなり仕事にならないということもあって、なかなか対決まではできないと意見です。
だから、真っ向から違うことは違う、直すべきは直そうよと言える議員さんは、その世界の中では貴重な存在であるのです。
今後も状況を聞いたり情報共有をしていき、報告できることがあれば、伝説の探偵の中で紹介したいと思います。
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image by: 小平市公式HP