では、どうしたら「すぐやる人」になるのでしょうか。
難しいことは一切ありません。まずはこれだけ意識していきましょう。
ドイツの精神科医、エミール・クレペリン氏によって提唱された作業興奮はご存知ですか?その行為をすることで興奮し、その作業を続けたくなってしまう心理的作用のことです。
この状態に持っていくためには、逃げずに始めてしまうのがカギになります。
作業興奮は、頭で考えているだけでは作動しないからです。
他の仕事に逃げないで向き合い、手を動かす。そうすることで興奮し、続けることができるのです。
例えば、腕立て伏せを毎日30回やると決めたのに、今日はだるい、さぼろうかなと思ったら三日坊主の始まりです。明日も明後日も言い訳を考えて、ついにはやらなくなってしまいます。
では、どうするか?
たった1回でもいいので、とりあえずやるのです。
そうなったら、しめたもの。
腕立て伏せを1回だけしてやめる人はいませんよね。2回、3回と続けたくなります。それは腕立て伏せという作業をすることで興奮し、やり続けたくなるからです。脳は、作業を止めることにエネルギーを使うより、続けているほうが楽だという説もあります。
勉強や仕事も同じです。今日は気乗りしないから明日からやろうと考えているうちに、それが毎回の言い訳になり、勉強自体をやめてしまいます。
1ページでもいいからテキストを開くんです。
すると、2ページ、3ページと読み進み、結果、勉強が軌道に乗るものです。仕事だって1つ書類を作ったら、1本メールを打ったら、2つ目、3つ目もどんどん続けてしまうことが多いのです。
すぐやる技術が身につくと、さまざまなチャンスに恵まれ、結果、収入が上がる可能性が広がります。
ぜひ作業興奮の力を使ってすぐやる人に変わっていきましょう。
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