増え続ける共働きパパママ。彼らへマーケティング調査したら見えてきたモノ

 

さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

共働きママの33.9%が5時台、7%が5時以前に起床します(出社日の場合)

就寝時刻は共働きママも専業主婦ママも、最も多かったのは23時台で、約3割でした。しかし共働きママでは、21時台に就寝すると回答した人が17.1%、22時台と回答した人が28.4%いました

2021年の子育て家族調査では、フルタイム共働き世帯の平均世帯年収は1228万円でした。また年収分布の割合においても、1000~1500万円未満に該当すると回答した人が約3割存在しています

共働きママが平日に、主にスーパーマーケットでの買い物にかける時間は22分。専業主婦ママの51分と比べると、30分程度短くなっています

共働きママは、休日にまとめ買いをする傾向にあります。71.7%が実行しており、専業主婦ママ(50.7%)とは顕著な差が出ています。「できるだけ一か所で買い物をすませたい」という意識も高いようです。また「値段が高くても商品の品質を重視して選ぶ」「新商品は試したい」「SNSで見たものを買ってみる」という回答も共働きママのほうが高い結果でした

共働きママの約4割が「冷凍食品を週に1回以上使う」

妻が専業主婦のパパの実施率が5割を超えるものは「ゴミだし」だけであるのに対し、共働きパパはそれに加えて「朝食の片づけ」「夕食の片づけ」「風呂掃除」「洗濯物干し」「日々の食料品や日用品の買い出し」が5割を超えます。特に「風呂掃除」は共働きパパの実施率が7割を越える家事です

今後は「家族一緒に」に加えて「パパ一人で」「ママ一人で」というサービスや商品をより開拓する必要があるかもしれません

「考えなくて済む」という点は、日頃考えることが多い多忙な母親・父親たちへの大きな訴求ポイント

家族イベントとして実施率が高いのは「節分・豆まき」「クリスマス」「正月」

松屋銀座は、週末に夫婦やカップルで来店し、買い物を楽しむ傾向が増加していることを踏まえ、2023年3月に男女コンバイン(複合)型のアパレル売場を新設しました

正直、「共働き・共育て」家族って、ここまで時間がタイトなのか、と驚きました。

限られた時間で、どうやって商品・サービスを知ってもらうか、どうやって消費してもらうか。

マーケティングのヒントが満載の一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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