高校球児たちにも役立つ驚くべき効果。「人間学」は何を強くするのか?

 
[福永]選手の皆さんには、具体的にどんなことを説いておられるのですか。 [森本]いまは『致知』の学びを通じて「際(きわ)」の強さを養うことに力を入れています。 [福永]「際」の強さを養う。 [森本]はい。うちのチームは毎年安定して北海道でベスト4、ベスト8くらいまで行く力はついてきましたが、そこからさらに一歩勝ち進むためには、勝負際、土俵際で強さを発揮できる逞しさ、「際」の強さを養うことが大事だと考えているんです。

もちろんフィジカル、スキルも大事ですけれども、最後に勝負を分けるのは「際」の部分だと思っていますし、そのためにはやはり人間力を養うことが一番大事だと思って、木鶏会に力を注いでいるのです。

「際」といわれる部分は、野球だけでなく人生においても必ずあると思うんです。ですから、野球をやめた後もその「際」で力を出せるような人間に育てたいという思いで指導に当たっています。

木鶏会を導入して三年目になりますが、子供たちは野球に対してはもちろん、将来の夢に対しても随分前向きに取り組むようになりましたし、苦しい状況になっても踏ん張る子がすごく増えてきて、手応えを感じています。

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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