政敵を次々と排除し、3月に行われた大統領選では8割を超える得票率で圧勝したプーチン大統領。「終身皇帝」の座を確実なものとしたプーチン氏を巡っては、たびたび死亡説や健康不安に関する情報が飛び交いますが、そうした「噂」はどこまで信用できるものなのでしょうか。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では国際政治経済学者の浜田さんが、3月13日に医師がプーチン氏に下したという診断の結果を紹介。さらに日本政府に対しては、同氏の精神と肉体の健康状態を重大な関心事にすべきと訴えています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです
大統領選挙で圧勝したプーチン氏:本当は既に死んでいる?!
ぶっちゃけ、3月17日、ロシアのプーチン大統領は5期目の当選を果たしました。
しかも、8割を超える得票率という圧勝です。
確かに、対抗馬の立候補を認めないなど、「出来レース」のそしりは免れません。
とはいえ、いくら強権を発揮したとはいえ、71歳の年齢を考慮すれば、これだけ圧勝したのはただ事ではないでしょう。
情報の操作や管理を徹底的に行った結果に他なりません。
今年は世界各国で大統領選挙や総選挙が行われています。
そうした選挙の結果を左右するのが情報です。
プーチン大統領といえども、意図的なウワサの拡散には神経を尖らせています。
以前から根拠のあやふやなウワサも絶えません。
その代表的なものが、「プーチン死亡説」や「プーチン替え玉説」です。
それらしい根拠はあるのですが、決定打とはなっていません。
中でもプーチン氏の健康状態は何年もの間噂の的となってきました。
2023年10月、「プーチンが心臓発作を起こした」というウワサが世界中で大きな注目を浴び、何十万人ものロシア人が国内で最も人気のある検索エンジンYandexで情報を検索したものです。
プーチン氏本人もそうしたウワサの拡散には気を病んでいるフシがあります。
そのため、自らの健康ぶりを立証すべく、様々な工夫を凝らしているようです。
そうした姿を見る限りは、まだまだ元気で、2036年を越え、場合によっては「終身皇帝」も夢ではないかも知れません。
日本では報道されませんでしたが、選挙戦の終盤、3月13日、ロシアの医師が極東地域にあるチュクチ自治管区を初めて訪れたプーチン大統領に驚きの診断を行いました。
それによれば、プーチン氏の状態は「極めて優れている」とのこと。
「声も明るく、足取りも軽い。海外の他の政治指導者とは比較になりません」。
とはいえ、医師はプーチン氏に「もっと休息を取るように」と勧め、それが「更なる健康長寿に大きな役割を果たす」とも述べました。
プーチン氏は「毎日2時間から2時間半をスポーツに充てている」と応じ、健康な生活の「秘訣」として、「自分の仕事を愛すること」とも語っています。
まさに、「プーチン王朝」という夢を国民の意識の中に刷り込む戦略といっても過言ではありません。
ぶっちゃけ、隣国ロシアの未来は日本にとっても大きな可能性とリスクをもたらすため、プーチン氏の精神と肉体の健康状態は重大な関心事とすべきでしょう。
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