中国がフェンタニルを意図的に日本に流す可能性も
2023年11月に習近平国家主席とバイデン大統領の米中首脳会談が行われ、このときもフェンタニルの原料を生産する企業を取り締まることで合意しました。
しかし、実際には中国政府は取り締まるどころか、そうした企業に付加価値税の還付というかたちで補助金を提供し、アメリカへの流入を促進させていたことが、今回の下院特別委員会で明らかにされたわけです。
一部では、中国はアヘン戦争時代の復讐を、フェンタニルで西側諸国に対して行っているという見方をする人もいます。そういえば台湾統一も尖閣諸島問題も、日清戦争に負けた屈辱を、現在の中国が晴らしているという見方もあり、こうした過去の復讐を習近平は「中華民族の偉大なる復興」だと称しているとも考えられるわけです。
TikTokといった中国のSNSや、ファーウェイの電子機器などが、スパイやデマ流布など、安全保障を脅かす存在として禁止する国が増えていますが、フェンタニルも国を崩壊させる害悪として、多くの国で脅威となっています。
日本でも次第に広がりつつあるといい、また、中国が意図的に日本に流す可能性も否定できません。くれぐれも日本への流入を水際で食い止めなくてはならないのです。
● 大麻の次にくるのは“フェンタニル” 米国では社会問題化 日本の半グレが「試験的密輸」
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