また、高級店とリーズナブル店という、ターゲットの2層化によって、収益の安定化も図れます。
これまでの経営戦略では、ターゲットをひとつに絞ることで、コンセプトを明確にし、アピール方法を決めていました。
しかし、格差社会が広がっているいま、ひとつのターゲットを追い掛けているだけでは、事業の拡張性は期待できません。
中流以下の庶民を狙うだけでは、消費の落ち込みとともに、収益も落ちてくるはずです。
そこで、もう一方の富裕層をもターゲットとして取り込むことで、景気に左右されない商売ができるのです。
こうした2層ターゲットの経営戦略を実践している、他の例としては、「ライザップ」と「ちょこザップ」があります。
高額でありながら、徹底した指導による身体づくりを目指す「ライザップ」に対し、気軽に低額で身体づくりを目指す「ちょこザップ」。
この2つのターゲットはまったく違っており、それぞれが望むスタイルを提供することで、急成長しているのです。
消費者の暮らしが2極化しているのならば、2極を狙った経営戦略を考慮しても良いのではないでしょうか。
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2









