中国の経済崩壊と深く関係。なぜ日本に「ガチ中華」店がゴリゴリに増えてきたのか?

 

3.中国の食事に学ぶ

ガチ中華の店にいると、店内に飛び交う中国語の意味が分からず、疎外感を感じることもあります。自分のような客は店にとって迷惑ではないのか。周囲の中国人も自分を場違いな奴と感じているのでは、と心配になります。

でも、そんな心配は杞憂です。金払いが良く、美味しいと言って、楽しそうに食事を楽しむ客なら、国籍がどこでも悪く思うはずがありません。しかも、日本人は酒を飲みながら食事をする習慣があります。ですから、日本人の客は客単価が高いのです。

日本のガチ中華の店では、アルバイトの留学生も多く見かけます。彼らにとって、日本人の客は日本語の良い話し相手です。[

ということで、日本のガチ中華で日本人が嫌われることはありません。安心してください。

考えてみると、私が中国ビジネスが楽しいと思ったのは、中国での食事が楽しかったからです。仕事の時は話が通じなくても、食事を一緒にするだけで距離が近くなったような気がします。

また、面識もない人でも食事で一緒になることがあります。中国では食事となると、「一緒に食べましょう」となるのです。これは日本企業ではあり得ないことです。

食事の時のおおらかさと賑やかさ。とにかく明るく飯を食うというのは、日本人が学ぶべき文化ではないでしょうか。

4.ガチ中華のグループ始めました

フェイスブック上に、「私をガチ中華に連れてって」というグループを作りました。

実は、私が皆さんをガチ中華に誘っているのではなく、本当に誰かに連れて行って欲しいのです。

その理由は、ガチ中華を楽しむには、4~6人程度が最も良いから。1人とか2人では、多くの料理を楽しめません。少しずついろいろな料理を食べたくても、少人数では食べきれないからです。逆に、10人以上となると、全体で話ができません。2~3人ずつにグループ化し、勝手に話し始めます。

全体に目が届き、大鍋料理も頼める人数となると、4~6人がベストだと思います。

とりあえず、良さそうな店をリサーチするところから始めたいと思います。まずは、下見をして味や雰囲気を確認しす。予約が取れるか否かも重要な問題です。その上で、日程調整をして、募集、予約、当日集合となります。

この会の運営には、協力者が必要です。できれば、中国人留学生かOBで、性格の良い人。日本が好きで日本に溶け込もうとしている人なら最高です。

別に、ガチ中華に行くのに通訳は必要ないのですが、やはり、話せる人がいると楽しくなります。例えば、店の人の出身地を聞くとか。周囲の中国人客とコミュニケーションを取るとか。軽いコミュニケーションこそ重要なのです。

グループを作ったら、何年もご無沙汰していた人から連絡があったりと、少し手応えを感じています。昔は、勉強会やセミナーを企画し、二次会で飲むというスタイルでしたが、今回は会って食べて飲んで話して、という感じです。

定期的に会うことで、そこから何かが生れるかもしれません。

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