ちなみにモテモテ軍団のサッカー部ですが、特に「フランスくん」と「イタリアくん」は料理も上手。「スペインくん」だって自宅が海岸近くにあるから、遊びに行くと、美味しいシーフードを食べさせてくれます。もちろん「オランダくん」、「ドイツくん」のような家の宗教が厳しくて、外食をあまりさせてもらえず、アメリカくん並の舌しか持ちあわせていないのもいるにはいます。特にイギリスくんちの4兄弟は4人ともバカ舌。末っ子「ウェールズくん」はチーズさえ食ってりゃ笑顔だし、三男「スコットランドくん」は基本、ジャガイモばっか食べてる。次男の「アイルランドくん」なんて、ついこの間までまともなモノを食べたことすらない。
(彼らのパパたちは同じ「EU」という組織で働いている同僚でもありましたが、先日、イギリスくんのパパは退職して、一悶着ありました。かつて自己破産しかけた「ギリシャくん」ちのようになるかもしれないけれど、それはまた別の話。アイルランドくんは最近、急に美食家に転向)
彼らサッカー部は、とってもオシャレでファッショナブルです。「番長」はどこかで彼らに憧れを持っている。でも、クラスのリーダーなのでそんな憧れはひたすら隠します。クラスメイトほぼ全員にバレてるけど。
そんなちょっとバカで愛想のある「番長」だからこそ「学級委員長」の「日本くん」は憧れを抱いています。ホントは「日本くん」の方が全然頭もいいのに、「番長」のマネをしたがります。「番長」のファッションをマネるけれど、もとはといえばそのファッション、「サッカー部のイケメン軍団」のマネです。マネをマネて完コピに近い形までマネるのは日本くんのお得意芸。
ついでに、番長の言葉遣いもマネしたがります。番長語の単語単語は日常にあふれるほど取り入れるけれど、ちゃんとしたセンテンスで会話が成立するほど、番長言葉をマスターできているわけじゃない。たまに番長も使わない番長言葉の単語だけをつなげたりして必死です。「サスティナブルなオーイーエムは、イニシアチブをとりつつ、オルタナティブをASAPにソリューションしましょう」…番長自身に「こいつ何言ってんだ??」と思われている。
よくわからない番長語を使いたがるのは不可思議だけど、それでも、そこまで自分に憧れる「日本くん」を「番長」も可愛いと思っています。なので「番長」と「学級委員長」は友達です。
でも対等ではない。対等の関係とは「番長」自身、絶対思ってはいない。
「番長」は「学級委員長」のことが好きは好き。忙しいときに、代わりに宿題のレポートをやってくれるし、たまにお小遣いもくれるから(かる~い感じで頼んでくる)。
その関係の上に成り立っている「友情」だということを「日本クン」はまず把握しなきゃいけない。
だとして、レポートもお小遣いも断る選択はない。「番長」の機嫌をとるのは、いざ!という時の為。日本くん家(ち)はキレイだけれど、地震他災害が異常に多いエリアに建てているから、もしもの時はなんとかしてくれると信じてる。
最近では、ライバルとすら思っていなかった「韓国クン」の方が「番長」と親しくしている気もするし。番長、韓国くんの作った映画や歌が大好物。インドくんちなんて、ちょっと前まで平屋のトタン屋根だったのに結構キレイに建て替えてきているし!
この記事の著者・高橋克明さんのメルマガ