日本はニューヨーカーからどう見られているのか?世界各国をクラスメイトに例えて分かった日本の笑えない立ち位置

 

学級委員長、この30年間、結構、肩身狭いです。クラスメイトから裕福な家庭と思われていたのは遠い昔。最近、うちにお金がないことがバレてきました。でも、まぁ、お部屋でゲームしてりゃあお金もかかんないし、楽しいから、ま、いっか。「挑戦」したり「行動」なんてしたら大切な大切な「自己肯定感」とやらが傷ついたらエライことです。ポジティブシンキング!とさえ言ってりゃ幸せになれるそうなので、このままお部屋に閉じこもっていよう。あ、そうそう!来年だか再来年には月だか惑星だかが、1直線に並ぶとかナントカで、健康もお金もぜーん望みは叶うんだって!教室でそのことを話したら、全クラスメイトに大爆笑されたけど。

番長の方はいつも誰かと抗争しています。委員長ばかりに構っていられません。その昔、隣町の共産高校「ソ連くん」との、“抗争しそうでしない緊迫状態”から解放されて以降も、結局、ずっと他の高校との抗争が続いている。一度は握手した「ロシアくん」との関係も再びどうなるかわからない。「ウクライナくん」イジメを“正義の味方”としてこれ以上見ないふりはできない。番長の立場も盤石ではない。そして、なにより「中国くん」です。自分と同じくらいデカい図体しているアイツが、いつか「タイマン張ろうぜ!」と言ってくる日がこない保証はない。

うーーん…、やっぱり…、学級委員長、クラスの主要メンバーには当分、入れそうもない。

ここまでの内容、わかりやすいようザックリとした主観で書いています。もちろん国際情勢がそんな単純な構図なわけがないけれど、世界情勢を超シンプルに理解していただけたなら。

最後に。

クラスの中に、家が貧乏でいつも同じ服着て、そのくせいつも明るくて、笑ってばかりで「おまえ、どうして、そんなに明るいの?」ってつい聞きたくなるコ。いましたよね?

勉強は全然出来ないくせに、やたら運動神経だけは異常によくて、喧嘩したらホントは「アメリカくん」より「ロシアくん」より「中国くん」より強いかもしれないのに、抗争とかにはまったく興味もない。休み時間のチャイムが鳴ると同時にサッカーボール持って真っ先に校庭に駆け出すコ。ケンカもスポーツもアートも本当は一番すごいはずなのに、サッカーやってりゃ幸せだって子。いましたよね。

そいつが「ブラジルくん」です。

(メルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』2024年6月4日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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全米発刊邦字紙「NEWYORK BIZ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ1000人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる。初の著書『武器は走りながら拾え!』が2019年11月11日に発売。

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