増える「外国人と一緒に働く場」。日本人は“摩擦”とどう向き合えばいいのか?

Mature women working together inside organic fresh minimarket
 

日本の外国人の労働者は限定的な制度により制限されていることで、いまだに「受け入れるかどうか」の判断に依っているところは過渡期の最中だ。同社では、「今後も外国人を活用したい」と答えた人が管理職クラスでは8割以上、「今後も外国人と一緒に働きたい」と答えた一般社員クラスの人も8割弱という結果から、「多くの人が外国人と一緒に働くことを前向きに捉えていることがわかりました」と総括している。

インドの人、中国の人、韓国の人と話すときに、その違いは当然であるが、歩み寄りをしなければ相互理解は進まない。「日本にいるから日本に従え」は乱暴な考えであるとの自覚も再度必要だ。当然ながら法の下では、日本にいることで日本の法令を遵守しなければならないが、それとコミュニケーションは別次元の相互作用である。そして、この領域では豊かな交流が生まれ、そして日常化している。

代表的なのはスポーツ。サッカーやバスケットボール、ラグビー等のチームスポーツにおける日本代表も日本人がルーツではない選手の活躍が目立ち、日本というひとつの枠組みによるひとつのチームとして機能する様子はここ数年の顕著な「外国人」への認識や様相の変化につながっている。

いつの間にか在日コリアンは社会に浸透してきたし、コリアンの文化の違いを奇異の目で見ることも少なくなってきた。文化交流というソフトパワーで、残る障壁を乗り越えられる社会でありたいと思う。

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image by: Sabrina Bracher / shutterstock.com

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障がいがある方でも学べる環境を提供する「みんなの大学校」学長として、ケアとメディアの融合を考える「ケアメディア」の理論と実践を目指す研究者としての視点で、ジャーナリスティックに社会の現象を考察します。

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