最強なのはどの世代か。20代から80代の顧客を持つ施術家が明かす“極私的”年代別ネットリテラシー

 

ズバリ、50歳代は強い。実はSNSも頻繁に、現実の酸いも甘いも経験してきた世代らしく、実はもっとも賢くネットを利用しているような気がしてならない。X(旧Twitter)で炎上の原因も作りやすく、IT長者の中心的存在の人たちもこの年代。

昭和を知って、平成を熟知して、令和に生きる。そんな世代はネットリテラシーが実に高いと感じる。といってもネットを客観的にみることもできるので、誹謗中傷にも案外強いのだ(偏見かも)。言うし、見るし、聞いている(笑)。慢性症状や病気関連なども距離を置いてネットと付き合えるので、施術家の生の言葉はよく届いたりする。

そして、60歳代からはネットに拒否感を示す人たちが少し増えてくるイメージが強い。「しょせん、ネットでしょ」といった感じ。したがって、ネット広告よりはチラシという紙媒体の効果があるのもこの年代だ。

60歳半ばを過ぎると、スマホや端末は頑張って使うのだが、老眼が顕著になってきていることと、長時間の座位は腰にくることもあるので突っ込んだリサーチやネットサーフィンは途中で断念しがち。

「めんどくさい」「わからない」を少し言葉にし始める世代。でもそれが悔しいのでコツコツ取り組んだりすることもある。ただし金銭的にも余裕がある人が多いので若者が羨ましがるようなガジェットを平気で即買いしたりする。もしくは孫に買い与える。(すいません)もちろん独断と偏見です。

70歳を過ぎるとそもそも、スマホに触れる時間が圧倒的に少なくなるし、どこに置いたかわからなくなることがある。アプリのアップデートやiosのアップデートに興味がなくなり、指先の感覚が変化するので強く押したり、弱すぎたり、指先がズレて別の部分をタップして他へ飛んで行ってしまう。

好き勝手に書いてしまったが、こんな世代間のネットリテラシーの凡例がある中で、冒頭に書いたKさん89歳はやはりスゴイ。好奇心はいつまでも若さを保つ。

好奇心は、特に人生の形成期において、学習と探究のエンジンを動かす燃料のようなものだ。それは知識の火を点火する火花であり、さらに探求し続ける渇望。

子どもは物事がどのように機能するかに興味があるので、自由な時間にはガジェットをいじったり、分解したり、組み立てたりする。

この好奇心は、これらのデバイスの仕組みを理解するのに役立つだけでなく、創造性と問題解決能力を育くむ。これは、好奇心がより深い理解と習得につながる例だろう。

一方、好奇心は、特に脳のリスク評価能力が完全に発達していない思春期には、危険な行動につながることがある。

たとえば、薬物やアルコールの影響に興味が出てしまうということもあるかもしれない。この好奇心は、危険な結果につながる可能性を秘めている。

しかし、好奇心は良いか悪いかだけではない。

好奇心は、学習を動機付け、意思決定に影響を与え、健全な発達に不可欠な、認知の基本的な部分。好奇心は、未知の世界を探索し、周囲の世界を理解し、新しいものを発見したいという欲求の原動力にもなりうる。

つまり、本質的には、好奇心と若さの関係は複雑だが、好奇心は革新、学習、成長につながる可能性はある。しかし危険な行動につながる可能性もある。

重要なのは、探索と学習を奨励しながら、安全で責任ある意思決定を促進する方法で好奇心を育むことなのだろう。

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