極めて“不適切”な2つの点。文科省「重大事態いじめのガイドライン」改定案を“いじめ探偵”が厳しく指摘

 

ガイドラインを守らないのがそもそもの問題

今回、「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」、現行のものと改訂素案を3回読み、比較のために再度読み返しました。見直したり確認したりというのを入れたら、もう何度読んだか…。

その上で、確かに記事の通り、直さないといけない部分や削除した方がよいという部分はありますが、それ以外のほとんどはより詳しく、より具体的になっており、よくやってくれたなという印象です。初等中等教育局児童生徒課生徒指導室においては、限られた人員でよく頑張ったねと言いたいところです、直すところ直せばですが。

だいたい官僚の働き方は、この人数じゃ絶対無理でしょという人員数で無理やり押し切る働き方をしますから担当室が鬼ブラック企業化していたのは想像つくんです。

さて、一方で、やはり被害当事者側などの人たちは、SNSでつぶやくだけではなく、きちんとパブリックコメントをしないと後で不満を言っても、本当に後の祭りなので、このくらいはみんな一致団結してもらいたいと思います。

それにしても、ニュースの直前に公表されるよという話を聞いたのですが、このガイドライン、文科省のホームページから探すのがそりゃもう大変でした。見つけてほしくないのか?と思ったほどです。また、あまり良くない方向に向かっているよという情報も聞いていましたから、どこまで改悪するのだろうかと思っていました。

ハッキリ言って、そもそもガイドラインを守らないところが問題を起こしているので、守らないのが問題なんじゃないと思うのです。であれば、守らないところは公表しろよとおもうのですが…まあ、決めている人たちがいますからね、ダメでしょうね。

いかりや長介風に言えば、「ダメだこりゃ」なんですよね。まあ、次いってみようですね。

この記事の著者・阿部泰尚さんのメルマガ

登録で活動を支援する

image by: 7maru / Shutterstock.com

阿部泰尚この著者の記事一覧

社会問題を探偵調査を活用して実態解明し、解決する活動を毎月報告。社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータも公開する。2015まぐまぐ大賞受賞「ギリギリ探偵白書」を発行するT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚が、いじめ、虐待、非行、違法ビジネス、詐欺、パワハラなどの隠蔽を暴き、実態をレポートする。また、実際に行った解決法やここだけの話をコッソリ公開。
まぐまぐよりメルマガ(有料)を発行するにあたり、その1部を本誌でレポートする社会貢献活動に利用する社会貢献型メルマガ。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 阿部泰尚メルマガ「伝説の探偵」 』

【著者】 阿部泰尚 【月額】 ¥550/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎月 9日・23日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • 極めて“不適切”な2つの点。文科省「重大事態いじめのガイドライン」改定案を“いじめ探偵”が厳しく指摘
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け