ガイドラインを守らないのがそもそもの問題
今回、「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」、現行のものと改訂素案を3回読み、比較のために再度読み返しました。見直したり確認したりというのを入れたら、もう何度読んだか…。
その上で、確かに記事の通り、直さないといけない部分や削除した方がよいという部分はありますが、それ以外のほとんどはより詳しく、より具体的になっており、よくやってくれたなという印象です。初等中等教育局児童生徒課生徒指導室においては、限られた人員でよく頑張ったねと言いたいところです、直すところ直せばですが。
だいたい官僚の働き方は、この人数じゃ絶対無理でしょという人員数で無理やり押し切る働き方をしますから担当室が鬼ブラック企業化していたのは想像つくんです。
さて、一方で、やはり被害当事者側などの人たちは、SNSでつぶやくだけではなく、きちんとパブリックコメントをしないと後で不満を言っても、本当に後の祭りなので、このくらいはみんな一致団結してもらいたいと思います。
それにしても、ニュースの直前に公表されるよという話を聞いたのですが、このガイドライン、文科省のホームページから探すのがそりゃもう大変でした。見つけてほしくないのか?と思ったほどです。また、あまり良くない方向に向かっているよという情報も聞いていましたから、どこまで改悪するのだろうかと思っていました。
ハッキリ言って、そもそもガイドラインを守らないところが問題を起こしているので、守らないのが問題なんじゃないと思うのです。であれば、守らないところは公表しろよとおもうのですが…まあ、決めている人たちがいますからね、ダメでしょうね。
いかりや長介風に言えば、「ダメだこりゃ」なんですよね。まあ、次いってみようですね。
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