菅義偉が推す「石破茂新総理総裁」誕生で日本はどうなる?自民石破政権が「始まる前から国民を舐めている」ワケ

 

菅義偉前首相が「石破茂・新総理総裁」を推す理由

岸田首相が衆院解散をあきらめ、総裁選にターゲットを絞ったのを察知して目立った動きをしはじめたのが菅義偉前首相だ。

自民党の菅前総理は千葉県で行われた党の会合に出席し、「野党に政権を渡すようなことは絶対にしてはならない」と繰り返し述べ、自民党政権の継続を訴えました。(6月22日「TBS NEWS DIG」)

この発言の真意は、翌6月23日、文藝春秋のオンライン番組における新谷学氏との対談のなかで明かされた。「自民党が復活するには何が必要か」という新谷氏の問いに対して。

「自民党は危機的な状況にある。与党で過半数を割るような雰囲気がある。総理自身、派閥の問題を抱えながら責任を取ってなかった。もう一度自民党に期待したいという雰囲気づくりが大事だ。幸いなことに総裁選がある。そこに向けて、刷新感を持ってもらえるリーダーが出てくるべきだ」

つまり菅氏は、責任を取らない岸田首相を批判したうえで、政権を野党に渡さないために、党の刷新をアピールできる新しいリーダーを担ぎ出したいと言っているのだ。岸田氏の再選を許せば、政権交代につながる。そうはさせないという決意が読み取れる。

そのため、すでに菅氏は布石を打っている。6月6日夜のことだ。菅氏が呼びかけて都内の寿司店に集まったのは、菅氏のほか、菅政権時代の官房長官・加藤勝信氏、総務大臣・武田良太氏、文科大臣・萩生田光一氏、それに環境大臣だった小泉進次郎氏だ。

萩生田、加藤、武田の3氏は永田町で「HKT」と呼ばれる次世代リーダーたちで、しばしば会食をする間柄だ。そこに菅氏が小泉氏を連れて加わった形だ。

言うまでもなく、武田氏は二階派、萩生田氏は安倍派、加藤氏は茂木派の実力者だが、もはや解散が決まった派閥に拘束される必要はない。そこで、この会合が「ポスト岸田」に関する話し合いなのはおよそ察しがつく。

むろんこの場で何かが決まったということではないだろうが、菅氏が総理候補として世間的人気の高い石破茂氏を本命視しているという説が浮上してきた。小泉氏を菅氏が買っているのは事実だが、43歳と若く、あえて「火中の栗」を拾うことはないという判断のようだ。

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