人気パーソナリティが選挙翌日に語った蓮舫氏の敗因
この点に関しては、投開票日の翌日、7月8日(月)のTBSラジオ『スタンバイ!』のオープニングで森本毅郎さんが触れているので、その部分を紹介します。
森本毅郎さん 「蓮舫さんはショックだったと思います。まさか3着になるとは…。蓮舫さんは作戦がうまく行きませんでしたね。若者!若者!と、蓮舫さんは口をひらけば若者!と言ってましたけど、若者の支持は広がりませんでした。神宮外苑の再開発についても、是非を問う住民投票をやりたいとおっしゃってました。神宮外苑の再開発を巡っては、樹木の伐採に反対という声が69.6%もあったんです。これ東京新聞の調査です。で、賛成は27.3%。賛成した人の投票先は小池さんが51%で最も多かった。そして、反対した人の投票先はどうだったか?
これが割れたんです。最多は33.5%で小池さんなんです。これが不思議でしょ?そして石丸さんが27.%、再開発の是非を問うと言った蓮舫さんは25.3%に留まって、反対派の大きな受け皿にはならなかった」
森本毅郎さん 「つまり蓮舫さんはね、若者支援は打ち出したけど若者の支持は得られなかった、神宮外苑の再開発問題でも支持を得られなかった。何故だ?ってことですね。蓮舫さんご自身もショックだったと思いますけど、ご本人は力不足っておっしゃってましたが、やっぱり蓮舫さんて戦う人なんですよ。それがね、今度の選挙ではにこやかに、無理して笑い過ぎていると思いました。あの無理な笑顔は、本音じゃないなって、蓮舫さんそのものじゃないなって、みんなが見抜いちゃった。あの愛想の良さが良くなかったと思います。
もっとサラッといつもの自分を出すべきだったと思います。残念だね。蓮舫さんらしくなかったんですよ。そういう意味では、今回は作戦が裏目に出ちゃいました」
あたしは、政党色が強く出過ぎたことが無党派層を取り込めなかった最大の原因だと見ましたが、森本毅郎さんは「蓮舫さんらしくない無理した笑顔」が敗因だと見たようです。ま、蓮舫さんは次の衆院選までに選挙戦略を練り直すと思いますが、今回の都知事選では、小池百合子氏の当確が出た直後に、自民党の「ドリル優子」こと小渕優子選挙対策委員長が、まるで自民党の手柄であるかのように「次の選挙への弾みにしたい」などとコメントしたので呆れ返りました。
小池氏3選を自分たちの手柄にする自民党の厚顔無恥
岸田文雄首相も「連敗を止めることができた」などと抜かしましたが、自民党という看板を完全に隠したステルス支援だったのに、何を浮かれてるんだか、開いた口からエクトプラズムが流れ出して幽体離脱しちゃいそうです。
6月の沖縄県議会選挙でも、玉城デニー知事を支える県政与党の敗北を受けて、自民党の今井絵理子議員が調子に乗ったツイートをして炎上していましたが、そもそもの話、国民の政治不信、政党政治へのアレルギーを拡大させた張本人は、あなたたち自民党の国会議員だと言うことを、もうお忘れなのでしょうか?
今回の都知事選では、江東、品川、中野、北、板橋、足立各区と八王子市、府中市、南多摩(多摩市、稲城市)の9選挙区で補欠選挙が行なわれましたが、このうち8選挙区に候補者を擁立した自民党は、2勝6敗という大惨敗でした。それも、自民党都連の会長をつとめる萩生田光一氏の地元の八王子市では、自民党の候補が大差をつけられて惨敗しました。この結果を見れば、国民の多くが自民党の裏金問題を忘れていないこと、解決したと思っていないことが一目瞭然でしょう。
政権与党でありながら都知事選に独自候補も擁立できず、現職をステルス支援するのが精いっぱい。それなのに、その3選を自分たちの手柄にし、こともあろうに「連敗を止めることができた」だの「次の選挙への弾みにしたい」だの抜かしている厚顔無恥な自民党が、次の衆院選でどれだけ議席を失うか、今度はそこに刮目したいと思います。
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