楽観シナリオを捨てたダリオ「これから第6段階の内戦と革命に入る可能性が高い」
これらのパラメーターから見ると、覇権国は次の6つの期間を経過して繁栄から衰退に向かう。
【覇権国が繁栄から衰退に向かう6つの期間】
(1)平和と繁栄
(2)金融バブルと格差の拡大
(3)バブルの崩壊と景気後退
(4)通貨の印刷と信用の拡大
(5)財政悪化と紛争
(6)革命と新しい覇権国による世界秩序の再構築
このステップからみると、現在のアメリカはステップ5の末期にあるとした。アメリカの内戦と革命を回避するためには、内部分裂の基本的な原因となる極端な格差を是正できる政策の実施が急務であるとしている。
この本の内容は、第747回のメルマガに詳しく書いた。この本ではアメリカが内戦と混乱に向かう途上のステージ5にあるとしながらも、これから国民を統合できる政治家と党が出てくれば、破滅的な内戦になることはギリギリで回避できるはずだとしていた。
この本が出版されたのは2020年である。しかし、少し前の6月25日にダリオは――(メルマガ2024年7月12日号より一部抜粋)
※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 「ヤスの備忘録」連動メルマガ』2024年7月12日号の抜粋です。この続きは、初月無料のメルマガお試し購読の上お楽しみ下さい。ダリオ氏が予測する「一般に考えられているよりも発生する可能性がはるかに高い」アメリカ内戦シナリオの詳細のほか、7月配信済み号もすべて読めます。
この記事の著者・高島康司さんのメルマガ
image by : Web Summit, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons